複雑なパワーエレクトロニクスのアプリケーションを開発するためには、システムレベルのシミュレーションをいかに高精度に実行できるかが鍵になる。
オンセミ(onsemi)の新しいツール「Eliteパワーシミュレータ」は、製造時のコーナーケースを含め、オンセミが展開するSiCパワーデバイス製品「EliteSiC」ファミリを用いた際の回路動作を正確に表現する。「セルフサービスPLECSモデルジェネレータ」では、忠実度の高いシステムレベルのPLECSモデルをカスタムで作成できる。両ツールを併用することで、EliteSiCが実際のアプリケーション環境でどのように動作するかを、極めて正確にシミュレーションできるようになる。
セルフサービスPLECSモデルジェネレータで作成したモデルは、Eliteパワーシミュレータにアップロードするか、ダウンロードして直接使うこともできる。アプリケーション固有の寄生要素を定義できるため、生成されたモデルは、システムレベルのシミュレーションで高精度な結果を提供する。
既存のシステムレベルのシミュレータと、それに関連するPLECSモデルは、ハードスイッチング・トポロジに対してのみ有効であることが多い。一方でオンセミの新しいツールは、DC-DC LLCやCLLC共振、デュアルアクティブブリッジ、フェーズシフト・フルブリッジなどソフトスイッチングを用いるアプリケーションでも、正確なシミュレーション結果を得られる。
EE Times Japan 編集部の「ここがポイント」
「Eliteパワーシミュレータ」は、オンセミのSiCパワーデバイス「EliteSiC」を使用した回路の動作を正確に表現する。加えて、ハードスイッチングとソフトスイッチングの両方に有効なPLECSモデルを生成できるので、パワーエレクトロニクスのシステムレベルのシミュレーションをより正確に行うことができるようになる。
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アイティメディア営業企画/制作:EE Times Japan 編集部/掲載内容有効期限:2023年9月29日