ルネサス最新MCU「RX65N/RX651」のHMI機能を手軽に評価できるキットを初披露:高度なセキュア機能を備えた産業IoT機器向けマイコン
2017年11月15〜17日に開催された展示会「ET2017」のIAR社ブースで、ルネサス エレクトロニクスの新しい産業用IoT機器向けマイコン「RX65N/RX651」の評価キット「Envision Kit」が初披露された。RX65N/RX651が備えるLCDコントローラ、2D描画エンジンなどのHMI(ヒューマンマシンインタフェース)機能を手軽に試せる評価キットとして注目を集めた。
タッチパネル付き評価キット「Envision Kit」
ルネサスエレクトロニクス(以下、ルネサス)は、2017年11月13日にマイクロコントローラ(以下、マイコン)「RX65N/RX651」 をプレスリリースした。本マイコンは産業用IoT機器用途に向けた製品で、Root of Trustを実現するために必要な高度な暗号機能Trusted Secure IPとコードフラッシュメモリのプロテクションの機能を搭載している。RX65Nは、MCU暗号アルゴリズム試験「Cryptographic Algorithm Validation Program(CAVP)」の認証を取得、搭載したTrusted Secure IPの暗号アルゴリズムの正当性を確認済のものである。
また、RX65N/RX651と同時にリリースされたRX65N搭載評価キット「Envision Kit」は、11月15〜17日にて開催された組み込み技術とIoT(モノのインターネット)技術の総合展「Embedded Technology 2017(ET 2017)/IoT Technology 2017」にて、IAR社の展示ブースで初披露された。
Envision Kitはユーザのアプリケーション開発の負荷を軽減するためのソリューションで、WQVGAのLCDパネルやUSBなどの通信IFを搭載している。さらにRX65Nの高度なHMI周辺機能を体感できる4種類のサンプルデモをプリインストールしている。電源投入と同時にサンプルデモ画面が立ち上がり、タッチパネルによるメニュー選択で各種サンプルデモを体験できる。
RX65Nの描画性能を体験できるデモでは、2D描画、バウンシングボール、マンデルブロ集合の描画を高速で描画することが確認できる。。展示ブースでは、LCDの背景画像にRXのロゴの絵を重ね合わせ(アルファブレンディング)、指の動きに対応して画面上を滑らかに動くさまを実演していた。
もう1つのデモ「Dual Bank Swap」では、RX65N内蔵の2面のコードフラッシュメモリを切り替えることで、格納されたプログラムを交互に実行できるもの。1面に旧ファームウェア、もう1面に最新ファームウェアを格納し、コードフラッシュメモリ領域のスワップ動作によるファームウェアの更新が容易に可能だ。
なお、ルネサスではデモのソースや回路図など開発に必要な情報をすべてWEB上に公開している。そのため、本キットを使ってユーザアプリケーションの開発が即、短期間で可能となる。
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提供:ルネサス エレクトロニクス株式会社
アイティメディア営業企画/制作:EE Times Japan 編集部/掲載内容有効期限:2017年12月31日