スパンションは、富士通/富士通セミコンダクターからマイコン・アナログ事業を買収して丸1年を迎えた。“日本メーカーの良さ”を最大限に残した製品開発、サポート体制を活かしながら、メモリ事業と同様、マイコン/アナログ製品をグローバルに展開する。日本市場についても「最重要市場と位置付け、ビジネス強化を行う」という日本での事業を統括するスパンション日本法人社長の後藤信氏に、マイコン・アナログ事業を中心にしたスパンションの技術/製品戦略などを聞いた。
トレックス・セミコンダクターは、世界でも数少ない“電源ICの専門メーカー”だ。モバイル分野で実績ある高効率、低ノイズ、小型を兼ね備え、機能とコストのバランスに優れた価格競争力ある製品展開を大電流/高電圧分野へと拡大。トレックスは、ビジネス領域をウェアラブル機器から車載機器、産業機器までに広げつつある。
サイプレスは、メモリ、USBコントローラといった規格対応が前提の汎用製品を扱うが、規格への準拠だけにとどまらず、ユニークな技術/機能を盛り込んだ“サイプレスらしい”特色ある製品展開を行っている。さらに多くのマイコンやASICを置き換える可能性を持つ独自デバイス「プログラマブルSoC(PSoC)」のビジネス規模も順調に拡大。さまざまな用途分野で存在感を強めつつある。
テレダイン・レクロイは、業界リードする高性能オシロスコープの提供を続けている。ミドルエンド製品も含め12ビットという高分解能製品をラインアップするとともに、将来の周波数帯域100GHzクラスオシロを目指して、InP(インジウムリン)系デバイスの研究開発も手掛けているという。常に新しいハイスペックオシロ開発を進める。
水晶振動子/発振器メーカーとして名高い日本電波工業は、製品展開の幅を大きく広げつつある。独自の加工、パッケージ技術を駆使した超小型水晶デバイスをはじめ、水晶を利用した各種センサーや、水晶に代わる高周波発振デバイスの開発、製品化に取り組む。
東京コスモス電機は、IoT(Internet of Things)市場を狙ったワイヤレス事業を拡大させている。さまざまなベンダーが無線モジュールなどの製品をIoT市場に向けて投入する中、「当社のワイヤレスプラットフォームは、“超低消費電力、小型で電波がよく飛ぶ無線”であり、最もIoTに適した無線」と言い切る。
インターナショナル・レクティファイアー(IR)は、創業以来、「エネルギー効率の向上」に向けた独自技術を多く盛り込んだパワーデバイスの提供を続けてきた。2008年からは、車載製品事業部を立ち上げ、IRの独自パワーデバイス展開を自動車市場へも広げてきた。過去4年間で売り上げ規模が4倍になるなど急拡大するIRの車載製品事業の技術/製品戦略などを紹介する。
ラティスセミコンダクター(以下、ラティス)は、他のFPGAベンダーと一線を画し、モバイル機器、産業機器、通信機器市場に共通する“小型・低価格・低消費電力”のニーズに応えるFPGAを展開する。ウェアラブル端末にさえ搭載可能な次世代FPGA製品の開発にも着手し、民生機器のみならず、「産業機器、通信機器でも、評価が高まりつつある」という。
オン・セミコンダクターは、パワーデバイスなど「高効率エネルギーソリューション」を中心にした広範に及ぶ製品ポートフォリオを武器に、オートモーティブ、産業機器、スマートフォンといった成長分野で事業を拡大させる方針。さらに直近ではこれら成長分野で需要拡大が見込まれるイメージセンサーメーカーを相次いで買収するなど製品ポートフォリオを一層広げる構えだ。
NXPセミコンダクターズは、世界トップクラスのシェアを握る強い製品分野に特化し、その製品分野でより強力な新技術、新製品を生み出す戦略で近年、好調に業績を伸ばしている。その中で、日本における売上高の7割程度を占め国内ビジネスを引っ張るオートモーティブ事業の最新の技術/製品戦略を紹介する。
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アイティメディア営業企画/制作:EE Times Japan/EDN Japan編集部/掲載内容有効期限:2014年9月30日