日本は重要戦略市場――車載・エネルギーで成長狙うNOVOSENSE、香港上場も追い風:NOVOSENSE 創業者兼会長兼CEO 王升楊氏
中国のアナログ/ミックスドシグナル半導体メーカーNOVOSENSE Microelectronicsが順調な成長を遂げている。11四半期連続で増収し、2022年に上海証券取引所の科創板(STAR Market)へ上場し、さらに2025年には香港証券取引所メインボードにも上場した。同社は日本を重要な戦略市場と位置付け、主要なティア1サプライヤーとの協業を拡大している。創業者兼代表取締役会長兼CEOである王升楊氏に、2025年の事業概況や今後の日本市場での戦略を聞いた。
11四半期連続で増収
――2025年を振り返ってください。
王升楊氏 NOVOSENSE Microelectronics(以下、NOVOSENSE)にとって、事業規模の拡大にとどまらず、製品力やアプリケーション展開、顧客との協業、グローバルオペレーション基盤を着実に強化した1年だった。
業績面では、2025年の売上高は4億7900万米ドルとなり、前年比71.8%増を達成した。11四半期連続で前四半期比増収も実現している。これは、当社が長年注力してきた車載およびエネルギー分野への継続投資、製品ポートフォリオの拡充、顧客サポート体制の強化の成果だ。
2025年には製品ラインアップもさらに広げ、現在、販売可能な製品型番は3900を超えている。スマートモビリティ、エネルギー変換、産業制御など幅広い分野で、より多様な製品とシステムプラットフォームを提供できる体制が整ってきた。
香港上場、グローバル展開加速へ
――2022年の上海上場に続き、2025年には香港にも上場しました。その背景や狙いについてお聞かせください。
王氏 当社は2022年に上海証券取引所の科創板(STAR Market)へ上場し、2025年12月8日には香港証券取引所メインボードにも上場した。香港は国際金融センターとして、世界の資本や人材を結び付ける強みを持つ。香港は当社にとってグローバル展開の中核拠点となる。香港上場は、当社の将来的な成長に大きな意味を持つ。資金調達チャネルを拡大できるだけでなく、グローバル人材の獲得もしやすくなる。現在、従業員に占める研究開発人員の割合は48.7%に達しており、今後も研究開発と事業展開の連携を強化していく。
――現在のグローバル半導体市場をどのように見ていますか。その中で、NOVOSENSEの強みはどこにありますか。
王氏 現在の半導体市場は、単なる景気循環ではなく、新しいアプリケーションの拡大、新しいシステムアーキテクチャの登場、グローバルサプライチェーンの再構築が同時に進む大きな転換期にある。AIや自動車の電動化/知能化が急速に進む中で、エンドシステムは複雑化し、半導体メーカーに求められる役割も変化している。
こうした中で、NOVOSENSEの長期戦略は明確だ。「重点市場への集中」「アプリケーション起点のイノベーション」「コア能力の強化」「グローバル市場への展開」という4つの戦略を推進し、グローバルで有力なアナログ/ミックスドシグナル半導体メーカーへの成長を目指していく。
日本ではティア1とも安定して協業
――日本市場でのビジネス状況についてお聞かせください。特に車載分野に注力され、展示会にも出展しています。
王氏 NOVOSENSEは2022年にグローバル化戦略を本格的に始動し、海外市場への投資を継続的に強化してきた。その中でも、日本市場は当社にとって極めて重要な戦略市場の一つだ。現在は現地に専任チームを配置し、日本のお客様に迅速かつ高品質な技術サポートを提供できる体制を構築している。
当社は日本の主要な自動車ティア1サプライヤー各社と安定した協業関係を築いており、複数の重要な車載プロジェクトで採用を獲得している。協業は単なる製品採用にとどまらず、システムレベルでのソリューション開発へと広がっている。
日本国内の主要展示会や技術セミナー、顧客との交流イベントにも積極的に参加している。対面でのコミュニケーションを通じて、日本の顧客の課題やニーズを深く理解し、次世代アプリケーションに関する議論を製品企画やサポートに反映している。
――日本の顧客やパートナー企業について、どのような印象をお持ちでしょうか。
王氏 日本では、非常に高い品質と信頼性を求められる。それは当社が掲げる「Robust & Reliable」という企業価値観とも一致している。日本市場への対応は、単に仕様を満たした製品を提供することではない。製品導入から評価、量産に至るまで、安定的かつ透明性の高いサポートを継続し、導入リスクの低減と長期量産の安定化に貢献することが重要だ。
サプライヤーには製品開発力に加え、品質管理、故障解析能力、長期的な技術サポート体制も求められる。われわれは、顧客とともに次世代システムアーキテクチャや将来の技術課題を議論し、より高い信頼性、効率性、長期的価値を備えた製品やシステムの実現に貢献していきたい。
「信頼される」パートナーへ
――今後3〜5年の中長期ビジョンについてお聞かせください。
王氏 車載およびエネルギー分野でリーディングポジションを確立するトータルチップソリューションプロバイダーになること、さらにグローバルで有力なアナログ/ミックスドシグナル半導体メーカーへ成長することを目指している。
その実現に向け、「重点市場への集中」「アプリケーション起点のイノベーション」「コア能力の強化」「グローバル市場の展開」を戦略の柱として推進する。組織能力の構築と組織効率の向上にも継続的に取り組み、持続的な成長と企業価値の向上につなげていく。
――日本市場に対する今後の期待やメッセージをお願いします。
王氏 日本市場には大きな期待を寄せており、今後も継続的に経営資源を投入し、中長期的な視点で事業基盤を強化していく。日本には、世界を代表する自動車や産業技術、先端製造業があり、技術や品質管理への徹底したこだわりを持っている。
NOVOSENSEにとって日本の顧客・パートナー企業は、単なる事業拡大の対象ではなく、技術力の向上とグローバル化を推進する上で極めて重要な存在だ。次世代電子システムに関する技術交流や製品企画の段階から顧客各社と連携し、システム効率の向上、製品信頼性の強化、グローバル市場での競争力向上に貢献することで、長期的に信頼されるパートナーを目指していく。
提供:Japan Novosense Microelectronics株式会社
アイティメディア営業企画/制作:EE Times Japan 編集部/掲載内容有効期限:2026年9月17日
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.




![[特別企画]「わが社の技術/製品戦略 2026」Indexページへ 戻る](https://image.itmedia.co.jp/ee/articles/2608/18/TopindexBanner2026Summer.jpg)







