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ニデック、岸田前社長の辞任経緯語る:新社長「過去に戻る考えはない」(1/4 ページ)

ニデックは2026年10月1日、決算発表や社長交代に関して記者会見を開催し、前社長岸田光哉氏が同年9月29日付で辞任した経緯を説明した。

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 ニデックは2026年10月1日、決算発表や社長交代に関して記者会見を開催し、前社長岸田光哉氏が同年9月29日付で辞任した経緯を説明した。ニデックによると、9月25日の取締役会で岸田氏の進退について議論し、岸田氏が退席した後、残る取締役が全員一致で社長交代が必要と判断。その旨を岸田氏に伝えた結果、29日に辞表が提出されたという。ニデックは、岸田氏は9月29日付で既に会社を去ったとしていて、会見には出席しなかった。

会見冒頭に謝罪するニデック幹部ら
会見冒頭に謝罪するニデック幹部ら[クリックで拡大] 出所:ニデック

 社長交代を判断した理由として、2026年3月期に6321億3500万円の減損損失を計上したことに加え、岸田氏に「財務報告に関する不適切な言動」があったことを挙げた。ただ、言動の具体的な内容については明らかにしなかった。

 会見にはPwC Japanから、代表執行役の久保田正崇氏らも出席した。PwC Japanは不適切な会計処理などに関与した役職員の一部が財務報告プロセスで責任ある立場を担っていることなどから2026年3月期の監査意見を「不表明」としている。久保田氏は「最終的に監査意見を提出するという責務は全うしたい」とした上で、「10月に間に合うように努力をしていく」と述べた。

6321億円減損「全く想定していない規模」

 社外取締役で取締役会議長を務める佐久間総一郎氏は、社長交代が必要だと判断した理由の一つとして、6000億円を超える減損損失を挙げた。最高経営責任者として「あるべき進退」を検討した結果だと説明した。

 ニデックが2026年3月期に計上した減損損失は6321億3500万円。取締役会が6000億円を超える規模になるとの第一報を受けたのは9月中旬で、佐久間氏は「全く想定をしていない規模」とした。社長交代を検討する過程では、岸田氏に財務報告に関する「適切とは言いかねる言動」があったとの報告も取締役会に上がったといい、佐久間氏は、6000億円を超える減損と岸田氏の言動を考慮して社長交代を判断したと説明した。

社外取締役で取締役会議長を務める佐久間総一郎氏
社外取締役で取締役会議長を務める佐久間総一郎氏 出所:ニデック

 巨額の減損を事前に予測できなかったのかとの質問に対して、ニデック側は「例えば半年前にわれわれはそういうことを予見していたかというと、残念ながら予見はできていなかった」と説明していた。

25日に交代伝達、岸田氏は29日付で会社を去る

 岸田氏の辞任に至った経緯についても質問が相次いだ。佐久間氏によると、2026年9月25日の取締役会で岸田氏の進退について議論。岸田氏が退席した後、残る取締役が全員一致で社長交代が必要と判断した。その旨を岸田氏に伝えた結果、29日に岸田氏から辞表が提出されたという。

 岸田氏がどのように受け止めたのかとの質問に対しては、佐久間氏は取締役会が全員一致で交代が必要との見解に達したことを岸田氏に伝え、「その結果、辞意を示された」と説明した。

 質疑では、決算発表を目前に辞任するのではなく、岸田氏自身が決算会見で説明するという責任の果たし方もあったのではないかとの指摘も出た。これに対しニデック側は、今回の決算プロセスの中で問題を把握し、その内容を踏まえて速やかに取締役会などで議論したと説明した。その上で、岸田氏本人と話し合う中で「このタイミングでの辞任をご判断いただいた」とした。

 岸田氏本人が辞任理由を説明すべきではないかとの質問も出た。ニデック側は、岸田氏について「9月29日付で既にこの会社を去っている」と説明。「本人の意思は定かではないが、本件に関してニデックとして説明するのは、われわれの役割だ」と述べた。

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