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データ移動減らすCXLデバイス メモリ近傍に1000超のRISC-Vコア:韓国新興が発表(1/2 ページ)

韓国のスタートアップXCENAが、CXL Type 3デバイス「MX1」の詳細を明らかにした。最大2TB(テラバイト)のDDR5やSSD、1000個超のRISC-Vコアを組み合わせ、データをメモリの近くで処理することで、AI/データベース処理におけるデータ移動の削減を狙う。

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 「データをメモリの近くで処理する」というアイデアは決して新しいものではないが、韓国のスタートアップXCENAは、CXL(Compute Express Link)プロトコルを利用することで、より優れた方法を実現できると考えている。

 XCENAは「Hot Chips 2026」(米国カリフォルニア州パロアルト、2026年8月23〜25日)で、最大2TB(テラバイト)のDDR5と、SSDをバックエンドとする「InfiniteMemory」、1000個超のカスタムRISC-Vコアを組み合わせたCXL Type 3デバイス「MX1」の詳細を明らかにした。XCENAの最高製品責任者(CPO)を務めるHarry Kim氏によると、MX1は、一部のデータ分析ワークロードにおいて、CXL経由でデータを処理するホストCPUに比べて、スループットを最大4.7倍、エネルギー効率を最大18.7倍に高められるという。

Harry Kim氏
Harry Kim氏[クリックで拡大] 出所:XCENA

メモリ近傍で演算、データ移動を削減

 Kim氏は米国EE Timesとのブリーフィングで「メモリボトルネックは単にメモリを追加するだけでは解決できず、既存のメモリリソースをより効率的に利用する必要がある。データ移動を削減できれば、大きな効果がある」と説明した。

 Kim氏によると、MX1が特に適しているのは、保存されたデータのうち、最終的にCPU/GPUで処理する必要があるのが一部に限られる、メモリ集約型のAIやデータベースワークロードだという。

 「ベクトル検索やKV(Key-value)キャッシュの処理、データベースのフィルタリングなどでは、メモリの近くで演算することで、レイテンシや消費電力、帯域幅のボトルネックを低減できる。データベースの事例では、CPU側で参照する必要のない古いデータをフィルタリングで除外することで、データ移動を削減できる。AIの場合は、KVキャッシュから必要な部分だけを取り出すということになる」(Kim氏)

 DDR5とSSD、RISC-Vコアを統合する上では、ソフトウェアとメモリ管理に関する大きな課題を解決する必要があった。XCENAが、顧客にとってMX1をプログラムしやすいものにしたいと考えていたからだ。Kim氏は「CPU側で使うものと、できる限り同じようなメモリモデルを維持したい」と述べる。

 同氏によると、最大の技術的課題の1つは、ホストメモリとデバイスメモリ、SSDをバックエンドとするストレージ容量の間でマッピングを維持できる、統合仮想メモリシステムの構築だった。

 XCENAは何よりも、MX1を堅牢なメモリ拡張デバイスにしたいと考えていた。Kim氏によると、MX1はフル機能のメモリコントローラーと専用のニアメモリ処理機能を組み合わせることで、競合するCXLメモリ拡張製品との差別化を図っている。他の演算機能付きCXLデバイスが汎用プロセッサを使用するのに対し、MX1は内部帯域幅を最大限に活用する並列データ処理をターゲットとしているという。

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