米DisplaySearch(ディスプレイサーチ)社は2009年7月14日、四半期ごとに出している「Quarterly OLED Shipment and Forecast Report」で、有機ELディスプレイの全世界での市場規模が、2008年の6億米ドルに対して2016年には71億米ドルに成長すると予測した。
同レポートによると、全世界の有機ELディスプレイ市場で、アクティブ・マトリックス品の売上高がパッシブ・マトリックス品を2009年第1四半期に初めて上回った。アクティブ・マトリックス品は、これをメイン・ディスプレイに採用した携帯電話機の出荷台数の力強い伸びに支えられたという。そのような携帯電話機は、2009年中に10機種以上が出荷される見込みだ。
一方、これまで出荷台数が多かったパッシブ・マトリックス品は、有機EL市場の大きく牽引していたが、2009年第1四半期の出荷台数が大きく減少した。これは、携帯型音楽プレーヤや携帯電話機のサブディスプレイといった用途が落ち込んだためだとした。
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