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日本写真印刷が色素増感形太陽電池を共同開発し、2010年にサンプル出荷開始エネルギー技術 太陽電池

小サイズのパネルを複数個連結することで折りたたみ可能な疑似フレキシブル太陽電池であり、住宅や自動車の内装などに利用する。

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 日本写真印刷は、島根県産業技術センターと共同で色素増感太陽電池を開発したと発表した(図1)。12cm角パネルの変換効率は6.0%(開口部では6.7%)である。2010年初頭からサンプル出荷を開始する。製造技術には印刷法を用いる。

 日本写真印刷の開発目標は3点ある。(1)屋外でも実用可能な耐久性の確保、(2)住宅や自動車の内装、外装品に利用するための多色化や半透明化、(3)小サイズのパネルを複数個連結することで折りたたみ可能とすること(疑似フレキシブル)である。疑似フレキシブルによって、携帯端末機の補助電源やウェアラブル用途を目指すという。

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図1 日本写真印刷と島根県産業技術センターが共同開発した色素増感太陽電池パネル

 このうち、耐久性試験については結果を明らかにした。12cm角パネルでは、屋外暴露試験(約300日)後の性能保持率が95%以上、85℃と−45℃の温度サイクル試験(200サイクル)後の性能保持率も95%以上だとした。


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