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2010年のシリコン・ウエハー市場は急回復、ガートナー社が予測ビジネスニュース 市場予測

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 米国の市場調査会社であるGartner社は、2009年に落ち込んだSi(シリコン)ウエハー市場が2010年には急回復するという予測を発表した。2009年のシリコン・ウエハー市場は、2008年と比べ18.2%落ち込むと予想されるが、2010年には2009年と比べて23.4%増と急回復が期待できるという。

 同社でアナリストを務める小川貴史氏は、「半導体製品向けSiウエハーの世界的な需要は、2009年第2四半期に続き、第3四半期も2桁の成長を記録した。2009年全体を見ると、2008年に比べてウエハーの需要は下落するが、第2四半期と第3四半期の成長が貢献して、前回の予測ほどは下落しなかった」と分析する。

 同氏は、「2009年第3四半期のウエハー需要は、季節要因によって半導体製品の需要が急増したことから、2009年第2四半期比で17%上昇した。その一方で、Siウエハーのサプライ・チェーンを見ると、在庫補充の動きは2009年第2四半期ほど大きくはない。今後のウエハー需要は、半導体製品の需要と密接な相関関係を示すだろう。2009年第4四半期も、Siウエハーの需要は着実な伸びを見せる」と予測する。

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 では、2010年はどうだろうか。同氏は「2010年第1四半期のウエハー需要は、2009年第4四半期に比べて下がるだろう。これは、季節要因による需要の急増で過剰在庫が生じた結果、機器の生産量が下がるからだ。しかし、2010年第2四半期には、市場は確実に回復する。四半期ごとの成長率はゆるやかだが、ウエハー需要の年間成長率は2009年比で23.4%と大幅に増加する」と予測している。

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