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「2010年の半導体市場は、メモリーがけん引する」、アナリストが分析ビジネスニュース 市場予測

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 米国の市場調査会社であるDatabeans社は、2010年の世界半導体売上高が2009年比15%増となる2570億米ドルに達するという予想を披露した。とりわけ、フラッシュ・メモリーやDRAM、光エレクトロニクス(LED:Light Emitting Diode)の市場が大きく成長するという(図1)。

 Databeans社は、2010年にフラッシュ・メモリー市場は2009年比で31%成長すると見ている。同様に、DRAM市場は28%、光エレクトロニクス市場は21%成長するという。対照的に、半導体でもほかの種類の市場の伸び率は、平均以下になるという。例えば、フラッシュ・メモリーを除くメモリー市場の成長率は2009年比7%、マイクロプロセッサ市場は9%、汎用ロジック・チップ市場は9%など、大きな伸びは期待できない。

図1
図1 2009年以降の半導体市場の売り上げ予測
単位は100万米ドル。光エレクトロニクスやフラッシュ・メモリーが特に大きく成長すると見られる。出典:米Databeans社

 同社は、2010年にすべての種類の半導体の市場が成長すると見込んでいる。車載用半導体市場でさえも売上高が2009年比で12%上昇すると見ている。さらに、パワー半導体市場も、2009年比で8%成長しそうだという。

図

 無線通信用半導体の市場は、2010年に世界全体の売上高が過去最高となる19%もの年間成長率で増加し、570億米ドルに達するという。同市場の2009年の売上高は480億米ドルだった。民生用半導体市場も同様に2009年をしのぐ勢いを見せ、2010年には17%の年間成長率が見込まれている。

 一方、世界経済全体を見ると、最善のケースでも緩やかなペースでの回復に留まるとの指摘もあることから、半導体市場には引き続き慎重な見方もある。ただ、Databeansによると、2010年第1四半期の半導体市場の勢いは止まりそうにないという。過剰在庫や、消費者の手に商品が届かなくなるほどの価格高騰を引き起こす品不足などの問題も発生しないだろうとしている。

 Databeans社は、半導体市場の売上高が2011年と2012年も確実に伸びると予測している。2011年に2010年比13%増となる2905億米ドルに達し、2012年には2011年比5.8%増となる3074億米ドルに達するとしている。また、同市場の2010年〜2015年の年複利成長率(CAGR: Compound Annual Growth Rate)は10%になる見込みだという。

 また、2010年〜2015年に年複利成長率で最も大きく成長する市場は、フラッシュ・メモリー市場(16%)や光エレクトロニクス市場(13%)、センサー市場(11%)だという。

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