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インテルから分離独立した太陽電池セル・メーカー、4140万米ドルの資金を調達ビジネスニュース 資金調達

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 米国の太陽電池セル・メーカーであるSpectraWatt社は、転換社債を発行し、投資企業から4140万米ドルの資金を獲得したと発表した。SpectraWatt社は、2008年6月に米Intel社から分離独立してできた企業である。

 今回出資した企業は、米Goldman Sachs社の子会社である米Cogentrix Energy社と米Intel Capital社、米PCG Clean Energy and Technology Fund社、そのほか2社である。SpectraWatt社は、この2社の企業名を明らかにしていない。同社は調達した資金を、工場の建設や社内業務の推進、技術開発に活用し、生産能力を拡大する意向だ。

 SpectraWatt社は、米New York州Hopewell Junctionに製造拠点を完成させたところで、太陽電池セルの製造を始めたばかりだ。顧客向けの出荷を2010年第2四半期に予定しており、現在はその準備を進めているところだ。

 SpectraWatt社でCEOを務めるAndrew Wilson氏は、発表資料の中で、「米国を拠点とする太陽電池産業を活性化し、業界最先端の革新的な製品を提供するという当社の目標を投資会社に賛同してもらえた。今回調達した資金を活用し、米国の太陽電池産業を発展させるため、事業を確立し、拡大していきたい」と述べている。

図1
図1 米SpectraWatt社の太陽電池セル「CrystalBlue」
多結晶Si(シリコン)を材料として使っている。

 Intel Capital社のプレジデントで、Intel社のエグゼクティブ・バイス・プレジデントを兼任するArvind Sodhani氏は、「成長を続ける太陽電池産業にSpectraWatt社が参入し、製品の製造を始めることをとてもうれしく思う。当社は今回の投資により、環境に配慮した技術や、再生可能エネルギの市場に真剣に取り組んでいることを再び示すことができた。太陽電池技術を発展させるというSpectraWatt社の目標は、当社の戦略に合致している。SpectraWatt社が目標に向かって活動すれば、太陽電池のエネルギ変換効率や製造効率が大幅に向上し、世界規模で活動できるようになるだろう」と述べている。

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