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iSuppli社、2010年の太陽光発電システムの普及予測を上方修正ビジネスニュース 市場予測

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 市場調査会社である米iSuppli社は、2010年の太陽光発電システムの普及予測を大幅に上方修正した。予測を修正した背景には、ドイツで施行されている電力の固定価格買い取り制度(FIT:Feed-in-Tariff)の買い取り価格引き下げがある。

 同社は、2010年2月の発表では、2010年の太陽光発電システムの設置容量は2009年の7GWから64%の増加となる11.48GWになると予測していた。しかし今回の発表で、2009年から93.6%増となる13.6GWに上方修正した。

 iSuppli社は、2010年の太陽光発電システムの設置容量は、同第1四半期と第3四半期に低迷するものの、第2四半期と第4四半期にはそれを上回る大幅な伸びを見せると予測する。

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 同社の太陽光発電部門でディレクター兼上席アナリストを務めるHenning Wicht氏は、「2010年は、太陽光発電システム市場にとって変動の激しい年になるだろう。2010年第1四半期は冬季の気象条件が影響して、2009年第4四半期と比べて設置容量が減少した。しかし、2010年第2四半期の売り上げは世界的に大きく増加すると予測される」と述べている。

 同氏は、「ドイツではFIT制度が改定され、2010年7月から買い取り価格が引き下げられる見通しだ。条件が悪くなる前に太陽光発電システムを設置しようという考えから、ドイツ国内では一時的に設置容量が急増するとみられる」と語る。

 「これを受け、2010年第3四半期には市場調整が起こる。しかし、ほかの国々でも2011年1月から電力の買い取り価格の引き下げが実施されることから、2010年第4半期には再び売り上げが上昇すると予想される」(同氏)という。

 2009年に太陽電池パネルの価格が急落した後、太陽光発電システムは値下がりが続いている。同氏はこうした状況を受け、「電力の買い取り価格が引き下げられたとしても、太陽光発電システムの価格が下がったことで、住宅への太陽光発電システムの設置は堅調に推移するとみられ、太陽光発電システムを手掛ける企業にとって望ましい状況が続くだろう」と予測する。

 同氏は、また「太陽光発電市場では、2010年の激しい変動の影響を受け、2010年から2011年にかけて供給制約が発生すると予想できる。しかし、供給面での問題は短期的なものとみられ、太陽光発電市場は世界的に堅調に推移すると予測できる」と語っている。iSuppli社は、2011年の太陽光発電システムの設置容量は2009年の3倍となる20.3GWに達すると予測している。

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