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Marvellがサーバ向けARMプロセッサの出荷を計画、2010年中に登場かプロセッサ/マイコン

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 米Marvell Technology Group社は、英ARM社のアーキテクチャに準拠したサーバ向けプロセッサを2010年中に出荷する計画を明らかにした。このプロセッサは複数のプロセッサ・コアを持ち(マルチコア)、40nmの製造技術で量産する予定だ。同社は、複数のパートナー企業と協業している。その中の1社は、サーバ向けWindowsをARMアーキテクチャに合わせて移植する作業を始めているという。

 Marvell Technology Group社でエンタープライズ・グループ担当バイス・プレジデントを務めるSimon Milner氏は、「当社は、4つのプロセッサ・コアを持ち(クアッド・コア)、対称型マルチプロセッシング(SMP:Symmetric Multiprocessing)に対応する、ARMアーキテクチャのSoCの開発を進めてきた。サーバに向けたこの製品は、間もなく完成する予定だ。サーバ向けプロセッサの市場は現在、x86プロセッサが大きなシェアを占めている。そこに消費電力の低さが特長のARMプロセッサを投入すれば大きなチャンスが生まれる」と述べている。

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 Marvell Technology Group社によれば、同社の最新プロセッサの消費電力は、既存のサーバ向けx86プロセッサの1/5以下だという。Milner氏は、「当社が2010年初旬に発表したプロセッサ『Armada 310』の消費電力は、1GHz(ギガヘルツ)動作時で700mW、2GHzで動作させても1W以下に収まる」と述べている。

 Milner氏は、「このArmada 310を土台として、40nm製造技術を適用し、何種類もの外部接続インターフェイスを備えたマルチコア・プロセッサの開発に取り組んできた。2010年中には発表できる予定だ」(同氏)。

 Marvell Technology Group社は、ARM社と協業し、ARM社の米国カリフォルニア州シリコンバレーのオフィスにおいて、Marvell Technology Group社のデュアルコアARMプロセッサをWebサーバに搭載したデモ機を開発し、運用している。Milner氏は、「性能を引き出すためには、ソフトウエアを大幅に改変する必要があった。しかし、開発は順調に進んだといえる」と述べる。

 さらに同氏は、「今回開発したプロセッサは、x86プロセッサに匹敵する性能を発揮している。今後、さらに性能を向上させるために、綿密な計画を用意している」と語った。

 販売価格を見ると、米Intel社のサーバ向けプロセッサ「Xeon」は数百米ドルで販売されている。これに比べて、一般的なARMアーキテクチャのマルチコア・プロセッサの価格は約35米ドルと、かなり大きな差がある。Marvell Technology Group社が大きな利益を上げるチャンスは十分にある。

 Milner氏は、「サーバ向けARMプロセッサには、多少高い値段を付けることになるだろう。携帯電話機向けプロセッサと同じ価格では販売しない」と付け加えた。

 Marvell Technology Group社とARM社は、一部の大企業と協業関係を構築し、ARMアーキテクチャのプロセッサをサーバ向けプロセッサとして定着させるべく、大規模な導入試験を進めている。さらにMarvell Technology Group社は、独自のデュアルコア・アーキテクチャやデバイス・ドライバなどをパートナー企業に提供することで、新しい市場戦略において不可欠なサーバ向けソフトウエアの作成を支援している。

 これらのパートナー企業のうち、少なくとも1社が、サーバ向けWindowsのARMへの移植を手掛けているという。このパートナー企業は、移植にはソース・コードを参照することが必要だが、この企業はWindowsのソース・コードを参照する許可を受けている。Milner氏は、「これは、かなり大掛かりな作業になる」と述べている。

 このほかに、サーバ市場に向けた戦略の一環として、x86プロセッサ向けサーバ仮想化ソフトウエアをARMアーキテクチャに移植する作業を進めているパートナー企業もある。一部のサーバ・メーカーからは、64ビットへの対応を希望する声も挙がっているが、Milner氏は、「サーバ市場の大部分は、32ビットで対応可能だ」と述べている。

 Marvell Technology Group社にとってサーバ市場への進出は、同社がIntel社からARMアーキテクチャの「XScale」プロセッサと、ARM社のアーキテクチャ・ライセンスを買い取ってから続けている一連の活動の1つといえる。

 Milner氏は、「Marvell Technology Group社は、ここ5年の間にARMアーキテクチャのプロセッサを通信基地局の設備や、企業ネットワーク用機器といった新しい市場に投入して成功を収めてきた」とサーバ市場進出への意気込みを語った。

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