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【TECHNO 2010】「電磁波が飛び出して見えます」、構造計画研究所がシミュレーション結果を3D表示無線通信技術

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 今、エレクトロニクス業界を見渡すと、デジタルテレビの分野では3D対応テレビに注目が集まっている。携帯電話機に関連した展示会などでは、拡張現実(AR)技術が次世代のユーザーインターフェイスとして注目されている。

 「TECHNO-FRONTIER 2010」(2010年7月21日〜23日)では、3D表示技術と拡張現実技術の両方を使ってしまおうというデモがあった(図1)。構造計画研究所が展示しているもので、FDTD(Finite-Difference Time-Domain Method)法を使った電磁界のシミュレーション結果を、カメラで撮影したミニチュアの自動車に重ねて表示している。すなわち、AR技術である。さらに、3Dディスプレイ用メガネをかけてディスプレイを見ると、電磁界の放射パターンが立体的に見える(図2)。

図1
図1 3D表示した解析結果
色の違いと3D表示の大きさで振幅の大小を表現している。

 自動車の実際の映像と解析結果を重ねて表示することで、「例えば自動車にアンテナを搭載したときの電磁界の様子を、より具体的に把握できる」(同社の説明員)という。また、3D表示することで電磁界の全体像が認識しやすくなると説明した。

 電磁界シミュレータの分野では、解析結果をいかに分かりやすく可視化するかという点が、製品の差別化要因となっているようだ。構造計画研究所では、ARと3Dを使った表示インターフェイスを顧客の要望に応じてカスタムで提供する。

図2
図2 3Dディスプレイ用メガネをかけてディスプレイを見ている様子
確かに、電磁界の分布がひと目で把握しやすいように感じた。

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