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両備グループが太陽電池バスを開発、車内LED照明に給電スマートグリッド 太陽電池

世界で初めて太陽電池を搭載した公共交通バスが完成した。三洋電機のHIT太陽電池を搭載し、車内のLED照明に電力を供給する。

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 公共交通サービスを運営する両備グループは、三洋電機の太陽電池を用いた未来型バス「ソラビ(SOLARVE)」を開発した(図1)。両社によれば世界で初めて太陽電池を搭載した公共交通バスだという。

 太陽電池はバスの屋根部分に搭載した。三洋電機のSi太陽電池「HIT」(894mm×1424mm)を2枚、同社のアモルファスSi太陽電池「Amorton」(228mm×332mm)を90枚設置した。Amortonはフィルム状で、自由な形状を採れることが特徴。それぞれの合計出力は420Wと378Wである。発電した電力は車内に設置した10灯のLED照明に用いる。

 富士通テンが開発した安全性を高めるために死角をなくす映像システム「マルチアングルビジョン」を搭載する。車体前後と両側の上部にカメラを合計4台搭載し、映像をリアルタイムに立体的に合成する。両備グループによれば、このような映像システムを搭載する公共交通バスはこれまでになかった。

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図1 太陽電池を搭載した公共バス「ソラビ」 太陽電池の総出力は798W。10灯のLED車内灯に電力を供給する。三菱ふそうトラック・バスのハイブリッドバスを改装した。バスの全長は10.95m、定員は44人。2010年9月1日から岡山市内で運行を開始する。出典:両備グループ

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