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「2010年は3D/スマートテレビの重要な転換期」、サムスンが取り組みに意欲ビジネスニュース 企業動向

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 サムスン電子のある重役によると、2010年は3Dテレビやスマートテレビの技術にとって、重要な転換期になる見込みだという。

 同社は現在、テレビ分野で複数の取り組みを前面に押し出している。1つ目はスタンドアロン型の3Dテレビの市場投入で、2つ目はそれとは別に進める、インターネット接続対応のテレビプラットフォーム(いわゆるスマートテレビ)への取り組みだ。さらに同社は、3Dテレビとスマートテレビの技術を統合した、ハイブリッド型プラットフォームの構築も視野に入れている。

 サムスン電子でビジュアルディスプレイ事業部門のプレジデントを務めるBoo-Keun Yoon氏は、韓国のソウル近郊の高陽市で2010年10月12日から開催された家電見本市の基調講演で、「テレビはもはや、ステューピッドボックス(stupid box)ではない。今や、多機能デバイスへと発展を遂げた」と語った(EE Times Japan注:ここで「ステューピッドボックス」は、「単純な機能しか持たない箱型の機器」といった意味合い。「スマートテレビ」に対比させている)。

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 サムスンは、同見本市で数々の試作機や、すでに製品発表済みの3Dテレビを展示した。Yoon氏はまた、「2010年は、3Dテレビが一般家庭に広く普及する年となる」と述べた。同氏によると、3Dテレビの出荷台数は2010年の340万台から、2014年には4300万台へと飛躍的に伸びることが見込まれている。

 一方サムスンは、スマートテレビの分野への取り組みも強化している。同社は最近、スマートテレビプラットフォームの構築に7000万米ドルを投資する計画であると明言したほか、Android OS搭載の同社製スマートフォン「Galaxy S」を使ってテレビを操作する新しいアプリケーションも発表した。

 同社は、2010年8月に米国のシリコンバレーおよび韓国で開催されたイベントやコンテストで、同社のハイエンドテレビ向けのアプリケーションを2010年末までに200種以上作成するよう開発者に呼び掛けた。なお、2010年10月18日の週にはヨーロッパで同様のイベントを開催する。

 またサムスンは、2010年1月に開催された米国最大の家電ショー「2010 International CES(Consumer Electronics Show)」で、テレビ向けのアプリケーションストア「サムスン・アップス」を発表している。同ストアでは、テレビからBBS、YouTube、Skypeにアクセスしたり、映画や音楽などをダウンロードしたりできるアプリケーションも扱う。

 同社は韓国で行われた今回の家電見本市で、その野望をさらに燃やすことになった。Yoon氏によれば、現在同社は2010年末までに300種類のアプリケーションを展開できるよう目指しており、将来的には1000種類を目指すという。また同氏は、2012年までテレビの半数程度がインタラクティブ機能を備えるようになるだろうと付け加えた。

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