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インテル、アイルランドのファブに5億米ドルを投資ビジネスニュース

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 アイルランドのIrish Times紙の報道によると、インテルはアイルランドのLeixlip(リークスリップ)にある同社のウエハーファブ「Fab 14」に5億米ドルを再投資する予定だという。今回の投資は、2年間の建設期間の後で、200人の技術者の長期的な雇用機会を創出することになる。だが、さらに重要なのは、この投資によって現在Leixlipで稼働中の3つのウエハーファブでの職が確保されるという点だ。

 Fab 14は2009年の夏に閉鎖され、298人の雇用が失われた。これにより、アイルランドにあるインテルのファブは、「Fab 10」と「Fab 24」、「Fab 24-2」の3つまで減ってしまった。この3つのファブは主に、90nm世代と65nm世代のプロセス技術で半導体を製造している。Fab 14の施設は、2010年2月に完全に解体されていた。

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 インテルがLeixlipを次世代マイクロプロセッサの製造開発拠点に選んだのであれば、今回インテルが投資する5億米ドルは、新たな投資の始まりにすぎない。またLeixlipは、インテルが450mmウエハー対応ラインを構築する製造拠点の1つになる可能性も指摘されてきた。

 ただし、インテルはこの新しいファブをどのように利用するか、まだ明らかにしていない。

 Irish Times紙は、インテルでアイルランド事業を担当するバイスプレジデント兼ゼネラルマネジャーのEamonn Sinnott氏が次のように語ったと報じている。「(インテルCEOの)Paul Otelliniは、コストや生産性、品質、顧客への対応など、あらゆる点から見て、Leixlipよりも良い条件で半導体製造施設を運営できる地域は他に無いと確信している」。

 インテルは長年にわたり、アイルランド事業のマネジメントに巨額の投資を行ってきた。ただし Leixlipの施設の耐用年数が近づいており、それ以外にもさらなる投資が必要になると懸念されている。

 現時点では、アイランドで国内投資を促進する政府機関である「IDA Ireland(アイルランド政府産業開発庁)」が、インテルに対してどれほどの資金援助を行うかは明らかになっていない。

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