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エルピーダ、台湾証券取引所に上場へビジネスニュース 企業動向

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 資本調達の手段を模索しているエルピーダメモリが、台湾証券取引所(TSE:Taiwan Stock Exchange)への上場承認を取得した。上場日は2011年2月25日である。

 DRAMを専業とするエルピーダは、同社普通株を原株とするTDR(Taiwan Depositary Receipt:台湾預託証券)形式での上場を予定している。発表資料によると、募集するTDRの数は2億TDRで、2011年2月10日付けの東京証券取引所における同社株式終値に基づく募集TDR1単位当たりの参考価格は21.68台湾ドル。すなわち同社は今回の上場で1億5000万米ドルの調達を目指すことになる。

 同社は最近、296億円(3億6310万米ドル)の純損失を報告した。原因は、パソコン出荷の停滞によるパソコン向けDRAM需要の低迷であるとしている。発表資料によると、これは同社にとって5四半期ぶりの損失だったという。

 エルピーダは、台湾と深い関係を持っている。台湾のPowerchip Technologyは最近、DRAM事業をエルピーダに移管して、自社はDRAM市場から撤退した。

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 またエルピーダは、過去にPowerchip TechnologyとDRAMに関するファウンドリ契約を結んでおり、Powerchip Technologyが台湾の新竹にあるファブで製造した製品の半数を購入している。エルピーダは、台湾のDRAMメーカーであるRexchip Electronicsの株式の過半数も保有している。

 30nmクラスのDRAMの出荷を目指す競争が始まっており、現時点ではサムスン電子がリードしている。エルピーダやハイニックス・セミコンダクター、マイクロン テクノロジーもこの競争に加わっている。

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