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【MWC 2011】クアルコムのLTE向けロードマップ、クワッドコアプロセッサが登場無線通信技術

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 クアルコムは、スペインのバルセロナで2011年2月14日に開幕した携帯電話関連の国際展示会「Mobile World Congress 2011(MWC 2011)」で、LTE(Long Term Evolution)規格に対応するスタンドアロン型と統合型のチップセットのロードマップを披露した。このロードマップには、28nmプロセス技術を適用する統合型クアッドコアプロセッサも含まれている。

 クアルコムは今回、LTE規格に対応した次世代プロセッサファミリ「Snapdragon」(開発コード名:Krait)を発表した。このプロセッサは、1枚のチップに最大4個のARMコアを搭載し、コア当たり最大2.5GHzで動作する。さらに、同社のグラフィックスコア「Adreno」の新バージョンをベースにした3Dグラフィックスコアも、最大で4個搭載するという。

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 Snapdragonファミリでは、次のような品種を取りそろえる。主流のスマートフォンに向けたシングルコア品の「MSM8930」、ハイエンドスマートフォンやタブレットPCを狙うデュアルコア品の「MSM8960」、ハイエンド民生機器に向けたクワッドコア品の「APQ8064」である。いずれも、28nm世代のプロセス技術を用いて製造する。

 3種のチップセットすべてに、無線LANとGPS、BluetoothおよびFMラジオといった機能が搭載され、さらに近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)や立体3D、動画や静止画の撮影および再生などにも対応する。APQ8064については、最大2000万画素のカメラをサポートし、2個のイメージセンサーの出力をAPQ8064の内部で同期させて3D映像を撮影できる他、外部から取り込んだ3D映像コンテンツを再生することも可能である。

 クアルコムは、MSM8960を2011年第2四半期に、MSM8930とAPQ8064を2012年の早期に、それぞれサンプル出荷を始める計画である。

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