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ノキアが去ったモバイルOS「MeeGo」、インテルCEOが他のパートナー探しを表明ビジネスニュース 企業動向

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 インテルは、同社が支援するモバイル機器向けOS「MeeGo」のプロジェクトに参加するパートナー企業を探す予定である。これまでプロジェクトに参加していたノキアはMeeGoから手を引き、マイクロソフトとWindows OSの開発で連携することになったからだ。

 インテルのこの意向は、同社のプレジデント兼CEOであるPaul Otellini氏が英国のロンドンで2011年2月17日(現地時間)に開催されたカンファレンスでアナリストに対して表明したものである。同氏は、どの企業が新たなパートナーになるかについては言及しなかった。

 MeeGoは、Linuxをベースとしたオープンソースのモバイル機器向けOSで、民生分野のモバイル機器を対象とする。インテルとノキアがかつて個別に開発を進めていたモバイル機器向けOSの「Moblin」と「Maemo」を統合し、両社が共同で開発したOSである。

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 インテルのOtellini氏によると、MeeGoプロジェクトからのノキアの離脱は、同社のCEOであるStephen Elop氏が判断した。マイクロソフトとグーグルのそれぞれから戦略転換の提案を持ち掛けられた後で、ノキアはMeeGoプロジェクトに参加し続ける「余裕はない」とElop氏が決定を下したのだという。

 Otellini氏は、「ノキアは、多方面から攻勢を受けている。低価格端末ではHTCが攻勢を強めており、Symbianは枯死に向かっている。ハイエンド端末では、Android搭載端末とアップルの端末がノキアのシェアを奪い合っている。マイクロソフトとグーグルは、ノキアに対してMeeGoからの乗り換えを勧める途方もない提案を行っていた。そしてマイクロソフトがノキアを勝ち取ったのだ」とコメントした。

 同氏は、ノキアをMeeGoに引き止めるための競争には参加しないことを決めたと述べた。

 さらに同氏は、「もしも私がElop氏の立場だったら、今回のような決定は下さなかっただろう。むしろ、Android側についたはずだ。MeeGoは最良の戦略だったが、Elop氏は余裕がないと判断したようだ」とアナリストたちに語った。

 Otellini氏は、「現在もまだ、携帯電話事業者らはAndroidに対抗するオープンソースのエコシステムとしてMeeGoに注目している。われわれは他のパートナー企業を見つけることができるだろう」とコメントを結んだ。

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