(続報)ルネサスが那珂の200mmラインで生産再開を前倒し、外部ファウンドリ利用の代替生産計画も策定:ビジネスニュース 震災復興
ルネサス エレクトロニクスは、東日本大震災の影響で現在稼働を停止している那珂工場(茨城県ひたちなか市)の生産再開に向けた計画を策定した。200mm生産ラインについては、量産ウェハー投入の再開を6月15日に前倒しできる見通しだ。
ルネサス エレクトロニクスは2011年4月22日、東日本大震災の影響で現在稼働を停止している那珂工場(茨城県ひたちなか市)の生産再開に向けた計画を策定したと発表した。併せて同社は、震災以前まで同工場で生産していた製品について、同社の別の工場と外部の半導体ファウンドリを利用した代替生産の計画も策定した。那珂工場は、半導体前工程を受け持ち、200mmと300mmの生産ラインを備える(図1)。マイコン/システムLSIの2割弱、アナログ/パワー半導体の1割弱を生産していた。
那珂工場について同社は3月28日に、「7月から一部限定で生産再開を目指す」と発表していた(参考記事:ルネサス那珂工場、7月からの生産再開を目指す)。同社によるとその後、ルネサスグループのみならず、グループ外からも2000名以上の支援を受けて生産再開に向けた復旧作業に取り組んでおり、200mm生産ラインについては、生産(量産ウェハー投入)再開を6月15日に前倒しできる見通しだ。それに先立ち、200mm生産ラインでの試験生産を4月23日から開始する予定だという。
那珂工場で生産していた製品の代替生産については、ルネサス エレクトロニクスグループでは、ルネサス エレクトロニクスの西条工場(愛媛県西条市)とルネサス北日本セミコンダクタの津軽工場(青森県五所川原市)、ルネサス山形セミコンダクタの鶴岡工場(山形県鶴岡市)などにおいて順次生産を開始している。外部ファウンドリへの生産委託による代替生産も、4月に入って順次始めたという。
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