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インフィニオンがキマンダ ドレスデンの資産を買収、パワー半導体を拡充ビジネスニュース 事業買収

四半期ベースでDRAM売上高世界第2位を達成した実績があるドイツのQimonda(キマンダ)は、メモリ戦略を誤り、2009年に破産申請を出した。その後、複数の企業に分かれて事業再生手続きを進めている。Infineon Technologiesは2006年にQimondaを分離した経緯があり、今回買収したQimondaの資産を使ってパワー半導体を拡充する計画だ。

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 Qimonda(キマンダ)の資産管理と破産処理を担うInfineon Technologiesは今回、Qimonda Dresdenが所有する不動産と製造施設を買収した。

 今回買収したQimondaの不動産は、Infineon Technologiesがドイツ東部のドレスデン市に置く施設に隣接している。買収額は1億60万ユーロ(約1億4400万米ドルに相当)。クリーンルームのほか、300mmウェハー対応の製造施設も付随しているという。Infineon Technologiesは、Qimondaの破産申請が公表された後も、このクリーンルームの稼働を維持してきた。

 今回の買収は、Infineon Technologiesの生産能力拡張に向けた戦略の一環であり、同社は今後、300mmウェハーを用いたパワー半導体の量産に向け、重要な製造基盤を構築する予定だという。

 Infineon Technologiesは最近、薄型ウェハー技術を用いて、300mmウェハーをパワー半導体の製造に活用するための開発計画を進めている。Infineon Technologiesは現在、同社がオーストリア南部のフィラッハ市に置いた拠点に試作ラインを建設中だが、最終的には、Qimondaの製造装置を幾つか転用して完成の運びとなる見込みだという。

 Infineon Technologiesは、300mmウェハーを用いたパワー半導体の量産開始時期や、実際の製造拠点の場所について、2011年第2四半期中には決定するとしている。

 Infineon Technologiesの2011年度の設備投資予算は当初、約7億ユーロ(約10億300万米ドルに相当)だったが、その後8億5000万ユーロ(約12億1800万米ドルに相当)に引き上げられた。このうち一部が、今回の買収資金に充てられたという。2010年度の設備投資額は、3億2500万ユーロ(約4億6600万米ドルに相当)だった。同社は、設備投資の内訳について、不動産や工場や設備、研究開発費を含む無形資産などへの投資であることを明らかにしている。

【翻訳:青山麻由子、編集:EE Times Japan】

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