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アバゴ、絶対値と増分値を同時出力するロータリーエンコーダICを発表TECHNO-FRONTIER 2011

絶対位置の制御に向くアブソリュート(絶対値)出力と、速度制御や高速制御に適するインクリメンタル(増分値)出力の両方を同時に出力する。この2つの出力を使い分けることで、高度なモーション制御を実現できるという。

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「TECHNO-FRONTIER 2011」記事一覧

 アバゴ・テクノロジーは、アブソリュート(絶対値)出力とインクリメンタル(増分値)を同時に出力する高分解能のロータリーエンコーダIC「AEAT-6600-T16」を「TECHNO-FRONTIER 2011」(2011年7月20日〜22日、東京ビッグサイト)に出品した(図1)。2011年7月20日に発表した製品である。ホール素子を利用した磁界センサーの他、アナログフロントエンド回路やデジタル信号処理回路を1枚のCMOSチップに集積した。磁界の発生源となる1極の磁石と対にして使い、非接触で回転位置を検出できる。「絶対位置の制御に向くアブソリュート出力と、速度制御や高速制御に適するインクリメンタル出力それぞれの特長を生かして、役割を分担させることで、高度なモーション制御を実現できる」(同社の説明員)という。

 具体的には、2系統のエンコーダ出力を次のように使い分けることを想定する。すなわち制御対象を加速したり、加速後に一定の高い速度で定常運転したり、減速したりする制御には、インクリメンタル出力を利用する。回転速度制御時は7000rpmの高速回転まで追従可能だという。そして減速が進んでから最終的な目標位置に停止させる制御には、アブソリュート出力を適用する。0.005度と高い位置精度で停止させられるという。

 これに加えて、エンコーダの分解能や検出回転方向、出力インタフェース形式などをユーザーが手元でプログラムできるという特長もある。OTP(One Time Programmable)メモリを集積しており、専用のソフトウェアツールとライタ装置を使って、設定値をエンコーダICに記録することが可能だ。アブソリュート出力については、分解能を10/12/14/16ビットの4通りから選択する。「16ビットの分解能は業界最高だ」(同説明員)という。また、検出対象の回転方向を右回り/左回りのいずれかに設定したり、出力インタフェースを2線式もしくは3線式の同期シリアルインタフェース(SSI)に切り替えたりすることができる。インクリメンタル出力については、分解能を1回転当たり8/16/32/64/128/256/512/1024パルスの8通りに、原点信号(インデックス信号)のパルス幅を90/180/270/360度相当の4通りにそれぞれ設定できる。

 さらに、このエンコーダICを装置に取り付けた後で、アブソリュート出力の物理的なゼロ点位置とインクリメンタル出力の物理的な原点位置を簡単に設定できる機能も搭載した。「一般的なエンコーダICでは、組み付け工程においてエンコーダとモーターとの間で物理的なゼロ点と原点の位置を合わせる必要があり、容易な作業ではない。今回の品種では、装置に組み付けて位置を固定した後、前述の専用ツールからコマンドを送るだけで、その位置をエンコーダのゼロ点/原点位置に設定できる」(同説明員)。

 動作温度範囲は−40〜125℃。パッケージは表面実装に対応した16端子TSSOPで、外形寸法は6.4×5.0×1.2mm。既に量産出荷を始めている。

図1
図1 AEAT-6600-T16の展示パネル この他に展示ブースでは、実際にこのエンコーダICを動作させ、検出値を読み出して表示するデモも見せていた。

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