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「スマートアクセサリも対象用途に」、Energy Microがマイコンの新ファミリを発表プロセッサ/マイコン

Energy Microが新しいマイコンファミリを発表した。これらは、スマートフォンなどの携帯端末から給電して使用する“スマートアクセサリ”の用途にも向けるという。

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 ARMベースのマイコンやRFトランシーバを手掛けるノルウェーのEnergy Microは、同社のアプリケーション事業分野を見直した結果、スマートフォンやタブレット端末などの携帯型機器に接続して給電することができる“スマートアクセサリ”を視野に入れることを明らかにした。また同社は、戦略目標を、以前の「市場シェア1%を目指す」から、「2020年に10億米ドルの売上高を達成する」に修正すると発表した。

 こうした目標を実現するため、Energy Microは、「Cortex-M」をベースにした同社の超低消費電力マイコンファミリに、新たに2ファミリを追加するとしている。それが、待望の「Giant Gecko」ファミリと、これまでほとんど情報が公開されていなかった「Leopard Gecko」ファミリである。これらの新ファミリを投入することで、同社のマイコンポートフォリオは2倍以上に拡張される。また、Giant Gecko/Leopard Geckoでは、待機電流をわずか400nAにまで低減することに成功したという。

 また、より高速なコアや、より容量の大きいメモリといったオプションを用意した他、需要の高いQFP64をパッケージのオプションに追加した。

 Energy Microの製品ポートフォリオは、Leopard Gecko(60品種)とGiant Gecko(40品種)を合わせると、合計で180品種に達するという。Giant Geckoファミリは、最大1Mバイトのオンチップフラッシュメモリを内蔵している。また、両ファミリは新しい低消費電力モードを搭載しており、わずか400nAの待機電流を実現しているという。さらに、プロセッサコアを起動させなくても、外付けSRAMを使ってTFT液晶ディスプレイを更新できる、TFT液晶ディスプレイコントローラもオプションで追加できるとしている。

 Energy Microの国際販売&マーケティング部門でバイスプレジデントを務めるAndreas Koller氏は、スマートアクセサリの市場規模については具体的な数字を述べていない。ただし、同社が既に数十のデザインウィンを獲得していることを明らかにしており、そうした製品の一例として、「iPhone」に接続して使用するカードリーダーを挙げている。

【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】

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