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はちゅねミクがネギを振り目を光らせる、操るはルネサスの「Smart Analog」:ET2011 アナログ設計(2/2 ページ)
ルネサスが10月に発表したアナログICの新たな製品群は、「マイコン技術者でもアナログ設計を可能にする」というコンセプトを掲げる。ET2011では、このコンセプトを来場者が体感できるデモを実施した。「はちゅねミク」を全面に押し出したデモで、新製品群への興味と相まってか、多くの来場者が足を止めていた。
人体の近接もSmart Analogで検知
この他ルネサスは、人体などの接近や接触を検知する表面センサーシステムの信号処理にSmart Analog ICを利用する事例も紹介していた(図4)。
展示した表面センサーシステムは、電極、電界生成回路、電界センサー回路などを組み合わせたセンサー部と、Smart Analog IC、全体の制御を担うマイコンから構成されている。この電極の表面に3V程度の電圧を印加して電界を発生させておく。これに人体などの帯電物体が接近したり接触したりすると電界が変化するので、その変化を監視することで、接近や接触を検知する仕組みである。
想定する用途は防犯システムなどだ。「表面センサーシステムの検知精度を確保するには、使用する電極の金属やセンサーを組み込むシステムの構成、センサーの設置環境などに合わせて、アナログフロントエンド回路のパラメータを調整しなければならない。Smart Analog ICなら、アナログフロントエンド回路は1個のICで済むし、パラメータも簡単に調整できる」(同社)という。
図4 表面センサーシステムの応用事例 ルネサスのマスコットキャラ・電気ウナギの「うーちゃん」が載っているコルクボードの下に電極が設置されている。後方にあるノートPCの画面で、表面センサーに手がどれくらい近づいているのかを表示している。(クリックで拡大)
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