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脳波で操るテレビ、Haierがデモを披露:2012 International CES
Haierは、脳波で操作するテレビのデモを見せた。現時点では、画面上のキャラクターを上下に移動させるという簡単な操作しかできないが、今後は体が不自由な人に向けたアプリケーションなどへの応用に期待が掛かるとしている。
中国の総合家電メーカーのHaier(ハイアール)は、脳波を活用して操作を行うテレビを試作し、米国ネバダ州ラスベガスで開催中の「2012 International CES」(2012年1月10〜13日)でデモンストレーションを披露した(図1)。
テレビを操作するには、図2のようなヘッドセットを装着する。同社は、ヘッドセットについて技術的な詳細は明らかにしなかったが、「脳の神経細胞であるニューロンの電気信号を読み取るセンサーを内蔵している」と説明する。このセンサーの開発は、米国のNeuroSkyが手掛けた。
このデモは、ゲームのキャラクターを操作して上下に動かし、黄色いブロックの合間を通して右方向に進ませるというもの。ヘッドセットを装着したユーザーの集中力が強くなるとキャラクターが上昇し、力を抜いてリラックスすると下降する。Haierの担当者は、「現時点では上下に動かすことしかできないが、例えば、これをテレビの音量の上げ下げなどに利用することなどを考えている。左右方向にも動かすことができれば、体が不自由な人向けのアプリケーションの開発など、応用分野が広がるはずだ」と述べた。
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