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世界アナログ半導体市場、2012年は緩やかに成長ビジネスニュース 市場予測

2012年のアナログ半導体市場は、半導体市場全体に比べると、やや緩やかに成長するという。だが、その後は成長率が2桁になるなど、堅調に伸びると予測されている。

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 米国の半導体市場調査会社であるSemico Researchによると、2012年の世界アナログ半導体市場の成長率は5.1%で、半導体市場全体に比べると緩やかな伸びになる見込みだという。

 アナログ半導体市場の売上高は、2011年には423億4000万米ドルだったが、2012年には444億8000万米ドルに達すると予測されている。同市場は、その後2013年には売上高が500億米ドルを超え、成長率は2桁の12.6%に達して力強く成長するとSemicoは予測している。

 アナログ半導体市場全体では通信機器向け売上高の比重が大きいが、車載やエネルギー、運輸、医療およびヘルスケアといった分野向けの売上高が市場の成長を後押ししている。

 Semicoの製造業調査部門でディレクタを務めるAdrienne Downey氏は、「アナログ半導体市場の成長が、半導体市場全体の成長に比べて緩やかなのは、期待外れだともいえる」と述べた上で、「2012年の半導体市場全体の売上高が前年比で8.6%増加する」というSemicoの予測を付け加えた。

 成長率が緩やかなものにとどまるとはいえ、アナログ半導体市場の全てのセグメント(アンプ、コンパレータ、インタフェース、カスタムIC、電源管理、データ変換器、その他のリニアIC)の売り上げは、2012年から2013年にかけて好調に推移すると予測されている。

 2012年におけるデータ変換器ICの売上高は前年比18.3%増の32億米ドルと、これまでで最大の伸びをみせると予測されている。次いで、インタフェース向けアナログ半導体の売上高は、前年比14.3%増の26億米ドルに達する見込みだ。

 上述した“その他のリニアIC”は、アナログ半導体市場では最大のセグメントである。売上高は、2011年は169億米ドルだったが、2012年には174億米ドルに拡大する見込みだ。その他のリニアICの市場規模とは大幅な差があるものの、次に市場規模が大きいのは電源管理向けである。2011年の売上高は92億米ドルだったが、2012年は96億米ドルに増加するとみられている。

 2011年、Texas Instrumentsは2010年の14%を上回る15%の市場シェア率を獲得し、アナログ半導体の最大手ベンダーの座を維持した。2011年における同社のアナログ半導体の売上高は、前年比6.6%増となる約64億米ドルとなった。一方、STMicroelectronicsは、売上高こそ前年比3.7%減の約42億米ドルとなったものの、10%の市場シェア率を獲得しで再び第2位となった。また、Analog Devicesは6%の市場シェア率で第3位を維持した。

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2011年におけるアナログ半導体メーカー売上高ランキング(単位:百万米ドル) 出典:Semico Research

【翻訳:清藤康司、編集:EE Times Japan】

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