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中国の半導体企業が“TI”になれない7つの理由ビジネスニュース オピニオン(2/2 ページ)

中国は、規模、創造性、影響力において、米国の大手半導体メーカーTexas Instruments(TI)に匹敵する企業を生み出すことができるだろうか。これまでのところ、その気配はなかった。中国の半導体企業の現状を考えれば、今後もその可能性は低いと思われる。

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5. 適正分野の見極めができていない

 ChiponeのCEOを務めるZhang Jin fang氏は、「中国がTIと競えるようになるまでには、長い道のりがある」と話す。同氏は、「中国のファブレス企業にとって最も重要なのは、今いる市場の中で注力すべき分野を見つけることだ。だが、自社の戦略に合った市場を見極めるのは難しい。中国のファブレス企業はこれまで、業界全体で同じ市場機会に注目し、一斉に同じ市場、あるいはよく似た市場を狙っていた。その結果、価格面で互いにせめぎ合う結果になっている」と付け加えた。

6. 予測が苦手

 中国のファブレス企業は、自社の半導体に対する市場の需要を予測することが非常に苦手だ。彼らは香港で半導体を販売することが多く、これによって“中国本土の市場では半導体が不足している”という印象が生まれてしまう。その結果、中国本土では半導体の過剰生産と過剰供給が起こり、価格競争をあおって買い手市場を招くことになる。

7. 対抗意欲はあれど、実行力に欠ける

 中国のファブレス企業は、TIのような成功を収めることを強く望んでいる。しかし、「TIには、中国企業が太刀打ちできない特別な何かがある」とX'ian SemipowerのLuo氏は言う。「TIは、将来に向けて多額の投資を行っている。一方、ほとんどの中国企業はすぐ先の市場予測に対応するのに精一杯で、5年後、10年後を見据えることまで手が回らない。たとえ長期的な視点で投資しようとしても、資金がない。中国の半導体企業に必要なのは、確実に成功を収めるであろう製品、あるいは、現在所有しているよりもはるかに多くの資金である。だが、まだ開発に着手していない製品についてシナリオを描いても、成功する保証はない」(Luo氏)。

 Luo氏は、「Huaweiはいつの日か、中国のTIになる可能性がある」と述べているが、確証は持っていないようだ。

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中国からTIのような企業が誕生する日は来るのだろうか。

【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】

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