アジレントはワイヤレス・モビリティに向けた測定ソリューションを訴求:CEATEC 2012 開催直前情報
「CEATEC 2012」におけるアジレント・テクノロジーの展示テーマは、ワイヤレス・モビリティに対応する測定ソリューションだ。定評ある同社の測定技術を投入した高性能のハンドヘルド測定器やIEEE802.11ac向け測定環境、スマートメーター向けソリューションを展示する。
2012年10月2〜6日の5日間、最先端ITとエレクトロニクスの総合展「CEATEC JAPAN 2012(以下、CEATEC 2012)」が開催される。
CEATEC 2012の開催に先立ち、アイティメディアが運営するエレクトロニクス系3メディア、EE Times Japan、EDN Japan、MONOistではCEATEC 2012の特設ページを設け、各編集部が厳選した注目企業の見どころ情報や新製品リリース、速報、イベントリポートなどを多数紹介していく。
本稿では、電子測定器の大手メーカーであるアジレント・テクノロジー(以下、アジレント)の出展内容を紹介する。
>>3メディア合同「CEATEC JAPAN 2012特集」
場所を問わず使える高性能ハンドヘルド測定器群
アジレントはCEATEC 2012で、ワイヤレス・モビリティにおける測定ソリューションに注力する。ハンドヘルドアナライザ「FieldFox」の新機種で、ベンチトップ型測定器並みの確度を実現しながらも小型軽量で防塵防滴設計を採用した製品群(参考記事)の他、現場での使いやすさを重視し屋内・屋外・夜間の表示モードを搭載したハンドヘルドオシロスコープ「U1620A」、DC電源/アナライザ「N6705B」や、ワイヤレス給電測定ソリューションなどを展示する。
最大6.9Gビット/秒での伝送が可能な次世代超高速無線LANとして注目を集めるIEEE802.11ac向けの測定環境として、160MHzと広帯域の信号解析を可能にする信号源やスペクトラムアナライザ、広帯域MIMO対応PXIモジュール測定器などを展示。
省エネやスマートシティなどにおけるキーテクノロジーであるスマートメーター分野では、規格適合性試験などの厳しい要求と低コスト化の両立を求められる測定ニーズに対応した信号源「EXG」とシグナルアナライザ「EXA」を展示する。この他USB、PCI Express、SATA/SAS、HDMI、DDRメモリなどの高速デジタルインタフェースの規格適合性試験/デバッグソリューションや、MIPIアナライザ&エクセサイザ「U4621A」、HDMI/MHLプロトコル対応コンプライアンステストツール「U4998A」も展示する。
多様な顧客からの直接のフィードバックに期待
アジレントはCEATECを、電子部品や半導体チップなどのコンポーネントから、デジタル家電、オートモーティブなどの多様な顧客から直接フィードバックを受けられる場として期待しており、さまざまな測定技術に関する相談や要望を1件でも多く聞き、応えていきたいとしている。
CEATEC JAPAN 2012(CEATEC 2012)
会期 | 2012年10月2日(火)〜6日(土) |
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時間 | 10:00〜17:00 |
会場 | 幕張メッセ |
アジレント・テクノロジー | ブースNo.:6C55 |
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