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2012年の米国特許の取得件数、GoogleがAppleを上回るビジネスニュース

モバイル市場でライバル関係にあるGoogleとAppleが、米国特許の取得件数でしのぎを削っている。Googleの特許取得件数は2011年比で170%増、取得件数のランキングで21位まで順位を上げた。その結果、わずか15件の差でAppleを上回った。

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 Googleは、2012年の米国特許取得件数のランキングにおいて、Appleをわずかな差で上回った。モバイル市場でライバル関係にある両社は、特許取得件数を2011年から大きく増加させている。その伸び幅はランキング上位50社のうちどこよりも大きかった。

 Googleは、2011年の特許取得ランキングでは65位だった。それが2012年には21位まで順位を上げた。米国のIFI Claims Patent Servicesがまとめたデータによれば、Googleの特許取得件数は2011年比で170%増。Appleとの差は、わずか15件だったという。一方のAppleは、2011年の39位から、2012年には22位まで順位を上げている。

 両社の特許取得については、今後も接戦が続くとみられる。ただ、将来の特許取得件数を予測する上で1つの指標となる出願件数を見ると、Appleは17位にランクインしており、35位のGoogleを大きく引き離している。

 現在、GoogleとAppleは、Samsung ElectronicsやMicrosoft、台湾のHTCとともに、世界各国でモバイル端末関連の特許紛争に巻き込まれている。Googleは2012年8月に、Motorola Mobilityを126億米ドルで買収した。その主な目的は、Motorola Mobilityが保有する約1万7000件の特許を手にすることだった(関連ニュース:GoogleのMotorola Mobility買収、背景はAndroidを取り巻く特許係争にあり)。


写真はイメージです

 米連邦取引委員会は2013年1月、19カ月間にわたる審査の結果、Googleに対して一連の命令を下した。同委員会は、Googleに対し、Motorola Mobilityが標準必須特許をライセンス供与する上で定めた取り決めを順守することや、係争中の訴訟を取り下げることなどを定めている。

 一方のAppleはここ数年間、特許取得のペースを加速させている。2010年には、前年比94%増となる563件の特許を取得し、46位にランクインした。さらに2011年には、657件を取得して39位に順位を上げている。

 特許取得件数のランキングで首位を獲得したのは、IBMである。同社は、20年間連続で首位の座を維持している。2012年に同社が取得した特許の件数は、前年比で約5%増となる6478件だった。2位はSamsungで同約4%増となる5081件、3位のキヤノンは同12%増となる3174件の特許を取得している。4位のソニーは同約33%増。5位にパナソニック、6位のMicrosoftと続く。ランキングトップ50社のうち、41社が前年比で取得件数が増加し、そのうち32社は増加率が2ケタ以上だったという。

 IFI Claims Patent Servicesによれば、米特許庁が2012年に公開した特許の件数は、2011年比で約13%増となる25万3155件に達した。1年間当たりの公開件数としては、過去最多となる。また2010年にも、2009年比で31%増となる過去最多の公開件数を記録していたという。

【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】

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