ホテルは“最後の戦場”である:「英語に愛されないエンジニア」のための新行動論(16)(1/5 ページ)
たった一人で海外出張という名の戦争を行うあなたにとって、ホテルは、滞在を楽しむための場所ではありません。ホテルとは兵站(へいたん)拠点であり、作戦司令室であり、実は“最後の戦場”でもあります。今回の実践編(ミーティング準備[ホテル戦])では、ホテル選びの鉄則をはじめ、戦いに勝つためのホテル活用法をお伝えします。
われわれエンジニアは、エンジニアである以上、どのような形であれ、いずれ国外に追い出される……。いかに立ち向かうか?→「『英語に愛されないエンジニア』」のための新行動論」 連載一覧
ノルウェーのホテルでのお話です。
100度を越えるサウナ室で、私は、氷点下のブリザードを体験していました。
『パンツを脱げよ(Take off your shorts)』
――聞き間違いじゃないよな。
いくら私の英語の能力が絶望的であったとしても、この程度の会話を聞き間違うとは思えない。何が悪かったのだろうか。やはり、ホテルを楽しもうとしたことが間違っていたのかもしれない。「パンツを脱げ」と言われた薄気味悪さに、ブリザード級の背筋の寒さを感じた私は、こう確信しました。
ホテルは、アミューズメント施設でもなければ、アメニティをエンジョイする場所でもない。
やはりホテルは、――最後の戦場だ。
ホテル=「未来完了戦略」の最後の拠点
ミーティング準備編の前編では、「未来完了戦略」のうち「(1)国内戦」についてお話しました。後編となる本稿では、「(2)ホテル戦」の話に入ります。
ホテルとは、「未来完了戦略」における最後の拠点、すなわち、
(1)兵站拠点の構築(宿泊施設[ホテル]の接収、ブリーフィングルーム化)
(2)戦闘の準備(食料、飲料水の確保、睡眠時間の確保、健康の維持)
(3)戦闘の支援(事前調査、資料の修正、本国との連絡)
を行う拠点となります。
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