次世代自動車にサイドミラーは不要! 「全周囲立体モニタシステム」で実現:人とくるまのテクノロジー展2013
富士通セミコンダクターは、「人とくるまのテクノロジー展2013」において、4個の車載カメラで車両の全周囲を3D映像で確認できる「全周囲立体モニタシステム」を搭載したデモ車両を披露した。
富士通セミコンダクターは、「人とくるまのテクノロジー展2013」(2013年5月22〜24日、パシフィコ横浜)において、新開発のグラフィックスSoC(System on Chip)「MB86R24」を用い、車両の全周囲を3D映像で表示する「全周囲立体モニタシステム」のデモ展示を行った。サイドミラーが不要になることをイメージさせるために試作したデモ車両には、全周囲立体モニタシステム用とディスプレイメーター用の画像処理ボードが実装されている。
MB86R24は、ARMの「Cortex-A9」コアを2個と「Neon SIMD」エンジンを内蔵しており、シングルコア構成だった前世代品に比べCPU処理性能が約2倍になった。3DグラフィックスエンジンにはImagination TechnologiesのGPUコア「Power VR SGX543」を採用。これによって3D処理能力は、独自のGPUを用いていた前世代品に比べ約5倍に向上した。
CPU/GPU性能を強化したことで、高解像度の画像処理や新たな機能の追加が可能となった。「従来は車載カメラからアナログ映像を入力していたが、MB86R24はメガピクセルカメラからデジタル映像を入力できるようにした。また、全周囲立体モニタ機能に加え、車両に近づいてくる物体を検知して表示する機能も同時に利用できる」(富士通セミコンダクター)という。展示ブースでは、4個のメガピクセルカメラをデモ車両の前後左右に実装し、全周囲立体モニタ機能と接近物検知機能のデモを行った。
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