新型「Nexus 7」が日本上陸:ビジネスニュース
2013年7月末に米国で発表された、Googleの7インチタブレットの新型「Nexus 7」が、2013年8月28日より、日本でも発売が開始される。Android 4.3(Jelly Bean)旧型のNexus 7よりも1.8mm薄く、50g軽くなった。Qualcommのクアッドコアプロセッサ「Snapdragon S4 Pro」を搭載している。ディスプレイの解像度は1920×1200画素で、画素密度は323ppiと、7インチタブレットでは最高を実現している。
Googleは2013年8月26日、新型の7インチタブレット端末「Nexus 7」を日本国内向けに発表した。Android 4.3(開発コード名:Jelly Bean)を搭載した初めてのモデルとなる。Wi-FiモデルとLTEモデルがあり、Wi-Fiモデルは8月28日から、LTEモデルは9月中旬から発売を開始する。販売価格は、Wi-Fiモデルの16GB版が2万7800円、同32GB版が3万3800円、LTEモデルの32GB版が3万9800円となっている。
GoogleとASUSが共同で開発した新型Nexus 7は、2013年7月にGoogleが米国で開催したプレスイベントで最初に発表された(関連記事:タブレット市場での存在感増すGoogle、新型「Nexus 7」の投入で)。
Qualcommのクアッドコアプロセッサ「Snapdragon S4 Pro」(動作周波数は1.5GHz)と、GPU「Adreno 320」(動作周波数は400MHz)、2GバイトのRAMを搭載している。プロセッサの性能は旧型Nexus 7に比べて1.8倍に、GPUの性能は4倍になった。一方で、サイズは1.8mm薄く、50g軽くなっている。バッテリをフル充電した状態で、9時間のHDビデオ再生、10時間のWebブラウジングを行える。さらに、ワイヤレス充電(Qi規格)にも対応している。
画素密度は323ppi
Nexus 7で最も力を入れた要素の1つがディスプレイだ。サイズは7.02インチで、解像度は1920×1200画素。画素密度は323ppiと、7インチクラスのタブレット端末では最も高い画素密度を実現している。これにより、1080pのフルHD動画も滑らかに再生できる。旧型のNexus 7のディスプレイは、解像度が1280×800画素、画素密度は216ppiだった。
GoogleでGoogle Playのエンジニアリングディレクターを務めるクリス・ヤーガ氏は、「タブレットでWebをブラウジングしたり、動画や映画を見たりする機会が増えている今、高精細のディスプレイはタブレットを差異化する大きな要素になっている」と語っている。
Nexus 7は、1台の端末を複数のユーザーで共有できるマルチユーザーに対応している。新型Nexus 7では、Android 4.3を搭載したことで「制限つきプロフィール機能」の追加が可能になった。これによって、例えば親子で端末を共有している場合、親のアカウントから子供のプロフィールを追加して、子供がアクセスできるコンテンツに制限をかけるといった、ペアレンタルコントロール機能を実現できるようになる。
日本は、米国とカナダに続き、新型Nexus 7を販売する3カ国目となる。なお、Googleは販売目標台数は公表しなかった。
関連キーワード
Google | Nexus 7 | タブレット | Nexus 7 2013 | Android 4.3 | ディスプレイ | LTE(Long Term Evolution) | Wi-Fi | QUALCOMM(クアルコム) | Snapdragon | ASUS | ビジネスニュース(EE Times Japan)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 小型iPad投入あおるGoogleの「Nexus 7」、部品ベンダーに見慣れぬ顔ぶれ
Googleの新型タブレット「Nexus 7」の出足が好調だ。ディスプレイサイズは、先行してヒット商品となったAmazonの「Kindle Fire」と同じく7インチ。9.7インチの「iPad」で首位に立つAppleに対して、小型版の投入を強いる圧力が高まっている。そのNexus 7を分解したところ、他社のタブレットでは見慣れない台湾ベンダーの部品が見つかった。 - タブレット市場での存在感増すGoogle、新型「Nexus 7」の投入で
Googleは2013年7月に米国でプレスイベントを開催、Android 4.3の他、新型「Nexus 7」、モバイル機器からテレビに映像をストリーミングするための「Chromecast」などを発表した。成長が著しいタブレット端末市場を最重要視するGoogleは、今後もタブレット端末関連の技術開発に多大な投資を行っていくとしている。 - 「Google Glass」にまつわる11の覚書
スマートグラス市場の火付け役として期待されている「Google Glass」。プロトタイプを使って使用方法のアイデアを募るプロジェクトには、多くの開発者が参加を申し込んだという。詳細があまり明かされていないGoogle Glassだが、筆者はGoogleの開発者向けイベント「Google I/O」で少しだけ情報を入手することができた。