主催者が語るCEATEC 2013の狙い――「CEATECはビジネスの出発点」:CEATEC 2013(2/2 ページ)
IT&エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2013」が間もなく、開幕する。今回の開催テーマは、“Smart Innovation――明日の暮らしと社会を創る技術力”。「より身近になりつつあるスマートを実現する技術をぜひ体感してほしい」というCEATEC主催者に、今回のCEATECの狙い、見どころなどを聞いた。
B2B向け展示の見どころ
EETJ B2Bが中心になる「キーテクノロジステージ」の見どころは、いかがでしょうか。
菊嶋氏 キーテクノロジステージでも、やはり、自動車や医療といった特別展示でも紹介する産業に向けたキーデバイス、キーテクノロジーへの注目が集まるだろう。各システムのスマート化に貢献しているスマートフォンなどに向けたモバイル機器向けの小型デバイスなども注目されるところだ。
EETJ 「ライフ&ソサエティステージ」の見どころはいかがですか。
菊嶋氏 やはり、4K/8Kといった高精細テレビ、ディスプレイに注目が集まりそうです。今回のCEATECでは、新たな試みとして、開催初日(10月1日)に、パネルディスカッションを行い、そこで「4K/8Kパネル」を取り上げます。パネル/テレビメーカーや放送/通信事業者などのキーマンが国内外から集まり、さまざまな観点から今後の方向性などを探る内容となっていて、白熱した議論の展開が予想されます。
開催2日目にも、TizenやFirefox OSなど各モバイルOS陣営のキーマンが登場するパネルディスカッションも実施するなど、これまで以上に見どころの多いパネルディスカッションやカンファレンスを用意している。
海外展示会との違い
EETJ ところで、CEATECは、米国の「International CES」やドイツの「IFA」といった国際的な展示会ともよく比較されますが、CEATECという展示会の位置付け、特長はどのように考えておられますか。
塚田氏 海外の展示会とCEATECで、明確にポジションが異なる。海外、特に欧州の展示会は、“商談の場”という位置付けであり、ドイツでは“展示会産業”という市場が出来上がっている。文化的な違いもあり、同じことを日本でまねすることは、できないだろう。
その中で、CEATECは、これまでも“ビジネスの出発点”という位置付けで機能してきた。CEATECで最先端の技術、製品が紹介され、新しいビジネスが始まっていく。その点で、海外の展示会とは、役割が違っている。
これまでもCEATECは、液晶技術や高精細/微細加工技術など時々のトレンドに合わせた最先端技術が紹介されてきた。これからも常にCEATECに来れば、最先端の技術、製品が展示され、“驚きがある”というようなポジションを強化していきたい。
加えて、CEATECは、部品・材料といった川上から、完成品、システムといった川下までの最先端技術が紹介されるという点も特長だ。さらに、自動車や医療など他産業への広がりつつあり、“幅広い総合展”を目指す方向にある。
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