インテルがBay Trail搭載タブレット端末を日本で披露、モバイルに注力:ビジネスニュース 企業動向
インテルは、同社のモバイル製品戦略と今後の展開などについて記者説明会を開催した。会場では、モバイル製品向けSoC「Bay Trail」(開発コード名)をベースとしたタブレット端末やその応用事例などを紹介した。
インテルは2013年9月25日、同社のモバイル製品戦略と今後の展開などについて記者説明会を東京都内で開催した。「インテル アーキテクチャ&マーケティング・アップデート」と題して行われた会見では、9月10日より米国で開催された「インテル・デベロッパーズ・フォーラム(IDF)2013」を振り返りながら、モバイル製品向けSoC「Bay Trail」(開発コード名)と、それを採用したタブレット端末、さらにその応用事例などを紹介した。
インテルの社長を務める吉田和正氏はまず、IoT(Internet of Things)を実現する機器向けの新たなSoC「Quarkプロセッサファミリ」を紹介した。インテルは14nmプロセスなど、最先端技術をベースとしたプロセッサ/SoC製品でモバイル機器向けの事業展開を拡大している。吉田氏は、「Intelは自社で保有するプロセッサアーキテクチャを活用して高い処理性能と低い消費電力を両立させたプロセッサ/SoC製品で、上位のPCやサーバからモバイル機器まで幅広くサポートしていく」方針を改めて表明した。
次に紹介したのがタブレット端末などに向けて製品化したマルチコアSoCのBay Trailだ。モバイル機器であっても、メディア系のデータ処理を高速に実行することは必須であるとして、従来チップに比べて、コンピューティング性能を2倍に、グラフィックス性能を3倍にそれぞれ高めている。
Bay Trailは、Intelが開発した「Silvermont」アーキテクチャをベースとしたSoCで、「Android」と「Windows」の両OSをサポートしている。会見の会場にはAndroidとWindowsのOSをそれぞれ採用した2つのリファレンスデザインを展示。さらに、東芝が2013年中にも販売を予定している最新のタブレット端末も紹介された。東芝製タブレット端末にはBay TrailとWindows8.1が搭載されているという。
吉田氏は、インテルアーキテクチャのプロセッサを搭載したタブレット端末の活用事例も紹介した。例えば、訪問看護や教育現場での事例である。また、小中高校の現場において2020年までに、1人に1台のタブレット端末を導入していくための環境整備にも取り組んでいくと話した。
最後に、新タグラインとして「Look Inside」を紹介した。Intelは常に先端の半導体プロセスやICチップの開発で先行してきた。「Intelはこれからも技術革新を推し進めていくことで社会に貢献していきたい。そのためには機器内部にIntel製品が搭載されていることが重要である」(吉田氏)と刷新の狙いを語った。
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