ニュース
新型「フィット ハイブリッド」採用のDC-DCコンバータ、次世代品はさらに小型化:CEATEC 2013
TDKは、「CEATEC JAPAN 2013」で、ホンダの新型「フィット ハイブリッド」に採用された車載用DC-DCコンバータを展示した。2016年をめどに開発中の次世代品は、体積を3分の2に小型化すること目標としている。
TDKは、「CEATEC JAPAN 2013」(2013年10月1〜5日、幕張メッセ)において、ホンダが2013年9月に発売した新型「フィット ハイブリッド」に採用された車載用DC-DCコンバータを展示した。
この車載用DC-DCコンバータは、新型フィット ハイブリッドのリチウムイオン電池パックの出力電圧を降圧するのに用いられる。出力電力は14.5kW(出力電圧14.5V/出力電流100A)で、出力密度は1cm3当たり2Wとなっている。従来品の出力密度が1cm3当たり1Wなので、体積比で2分の1の小型化を実現したことになる。
新型フィット ハイブリッドの車載用DC-DCコンバータは、TDKにとって第5世代品となる。現在は、2016年をめどに第6世代品の開発を進めており、出力密度は、1cm3当たり3Wが目標。第5世代品と比べて、体積で3分の2の小型化が可能になる計算だ。
車載充電器も公開
TDKは、プラグインハイブリッド車や電気自動車の車載充電器も供給している。2012年に開発した第2世代品は、出力電力が3.3kWで、出力密度が1cm3当たり0.7Wだった。2016年をめどに開発を進めている第3世代品は、出力密度を1cm3当たり1.1Wに高める計画である。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 新型「フィット ハイブリッド」のDC-DCコンバータ!? TDKが第5世代品を開発
TDKは、「TECHNO-FRONTIER 2013」において、ハイブリッド車(HEV)や電気自動車(EV)の電池パックの出力電圧を降圧する車載用DC-DCコンバータの開発状況を紹介した。現在開発中の第5世代品は、これまでのホンダへの採用実績と2013年後半という出荷時期を考慮すると、新型「フィット ハイブリッド」に搭載される可能性が高い。 - モーター用磁石のジスプロシウム使用量を半減、TDKのHAL工法
TDKは、電気自動車やハイブリッド車の走行用モーターなどに用いるネオジム磁石のコスト削減に向けて、高価なジスプロシウムの使用量を減らしても保磁力を維持/向上できる「HAL工法」を開発した。 - 【CEATEC】出力3kWのHEV用DC-DCコンバータ、TDKが欧米市場向けに開発
TDKは、『CEATEC JAPAN 2010』(2010年10月5日〜9日)において、出力が3kWのハイブリッド車(HEV)用DC-DCコンバータを展示した。