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2013年9月の半導体売上高は過去最高:ビジネスニュース 業界動向
半導体の世界売上高が、月間では過去最高となる269億7000万米ドルに達した。メモリの売上高が急激に増加した他、アナログ製品やロジック製品の需要も高いという。
半導体工業会(SIA: Semiconductor Industry Association)は、2013年9月の半導体売上高を発表した。世界売上高は前月比3.3%増、前年同月比では8.7%増となる269億7000万米ドルに達した。7カ月連続の上昇となり、月間売上高としてはこれまでで最高を記録した。
SIAのプレジデント兼CEOであるBrian Toohey氏は、「メモリ製品の売上高は昨年に比べ急激に増加しており、半導体の売上高増加の重要なけん引力となっている。加えて、アナログ製品やロジック製品の需要が高まるなど、全体的に堅調な成長がみられる」と述べた。
このような持続的な成長により、記録的な四半期売上高を達成した。2013年第3四半期の半導体売上高は809億2000万米ドルで、同年第2四半期から8.4%増加している。Toohey氏は「2013年第3四半期の勢いは驚くべきものだった。このままいけば、2013年を最高の状態で締めくくることができるだろう」と述べた。
2013年9月の売上高が最も増加したのは南北アメリカで、同年前月比で5.7%増加したほか、前年同月比では24.3%も増加した。日本での半導体売上高は、円安が主な要因となり、前年同月比で下落した。
なお、SIAは、月間の統計値を単純な合計ではなく、3カ月移動平均値で算出している。
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