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2013年半導体売上高ランキング――メモリ勢躍進の影で、東芝6位、ルネサス10位、ソニー15位に降下ビジネスニュース 業界動向(1/2 ページ)

2013年はメモリ市場が好調なようだ。同市場の成長に支えられ、2013年の半導体市場の売上高は、前年比で約5%増加する見込みである。売上高ランキング予測では、エルピーダメモリを買収したMicron Technologyが躍進している。

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メモリ市場が好調

 米国の市場調査会社であるIHS iSuppliが発表した半導体バリューチェーンサービスに関する暫定予測によると、2013年の世界半導体市場は、売上高が前年比で5%近く増加する見込みだという。その主な要因は、2012年は前年比2.5%減だったメモリ分野が2013年は堅調であることだ。

 2013年の世界半導体売上高は約3179億米ドルで、2012年の3029億米ドルから4.9%増加する見通しだ。特に、DRAMは35%、NAND型フラッシュメモリは27.7%増となる見込みで、2013年の半導体市場全体の回復に大きく貢献している。

 IHS iSuppliのエレクトロニクス/半導体調査部門で責任者を務めるDale Ford氏は、プレスリリースの中で、「メモリチップは、2013年の半導体市場の救世主となっている。スマートフォンやタブレット端末向けのDRAMとNANDフラッシュは、需要が拡大し、価格も安定していることから、売上高が急増した。これら2つのメモリの高成長がなければ、2013年の半導体市場は横ばい状態だっただろう」と述べている。

 DRAMとNANDフラッシュ市場が好調だったことは、米国に拠点を置く半導体メーカーのMicron Technologyの成長も後押しした。同社は、2013年の半導体市場で最も高い成長を遂げると予想されている。2013年の成長率は109.2%となる見込みで、半導体市場のシェアランキングで前年の10位から4位に躍進した。2013年の半導体売上高は142億米ドルに達する見通しで、前年の総売上高である68億米ドルの2倍以上に上る勢いだ。2013年の半導体市場における同社のシェアは、2012年の2.2%から4.5%に増加し、半導体メーカーの中で最もシェアを拡大した。2013年にエルピーダメモリを買収したことも、同社が大幅に成長した要因となっている。

 韓国のSK Hynxも、2013年に大きな成長を遂げた。大規模な買収を行ったわけではないが、メモリ市場の大幅な成長が同社の成長を後押ししたとみられる。2013年の同社の売上高は前年比で48.7%増加する見通しで、半導体市場ランキングでは前年の7位から5位に浮上すると予想される。

 またQualcommも、好調な業績を上げている。2013年売上高ランキングにおいて第3位となる見込みで、業界のリーダーであるIntelとSamsung Electronicsに迫る勢いを見せる。2013年におけるQualcommの半導体売上高は前年比31.6%増、メモリ市場におけるシェアは同1.2%増、半導体売上高全体では5.5%のシェアを獲得する見込みだ。

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