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太陽誘電がLEDヘッドランプのPWM調光を提案、昼間点灯ランプ機能も実装可能に:オートモーティブワールド2014
太陽誘電が開発中の「車載用LEDドライブユニット」は、PWM調光が可能な点を特徴としている。これによって、LEDヘッドランプに昼間点灯ランプとしての機能を実装することが可能になるという。
太陽誘電は、自動車技術の展示会「オートモーティブワールド2014」(2014年1月15〜17日、東京ビッグサイト)において、開発中の「車載用LEDドライブユニット」を展示した。
同社はこれまで、LED照明や液晶テレビのLEDバックライトのドライブユニットを開発してきた実績がある。車載用LEDドライブユニットは、それらの知見を用いて開発した、出力20Wまでの1灯分のLEDパッケージを駆動できる小型軽量のドライブユニットである。例えば、ハイビームで1灯、ロービームで1灯という構成のLEDヘッドランプであれば、ドライブユニットを1個ずつ用いればよい。
特徴の1つとなっているのがPWM調光機能である。「海外市場では安全面の法規制から昼間点灯ランプを装備するようになっている。LEDヘッドランプのPWM調光を行えれば、LEDヘッドランプに昼間点灯ランプとしての機能を実装することも可能になる」(太陽誘電)という。
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