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アップルCEOは「新しい市場に参入する必要があるかも」iPhone好調で過去最高業績も(1/2 ページ)

Appleは、2014年度(2014年9月期)第2四半期に記録的な業績を達成した。業績の向上に貢献したのは「iPhone 5s」「iPhone 5c」である。一方で、CEOのTim Cook氏は、「2008年から2012年の期間と同じスピードで成長するには、当社は新しい市場に参入する必要があるのかもしれない」との見解も示している。

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 Appleの「iPhone 5s」「iPhone 5c」は、売り上げが好調だったようだ。同社が2014年4月23日に発表した決算結果によると、2014年度(2014年9月期)第2四半期の売上高は456億米ドル、利益は102億米ドルだった。どちらも前年同期を上回ったばかりか、第2四半期における売上高/利益として過去最高を記録した。営業利益率は39.3%まで改善している。

 AppleのCEOであるTim Cook氏は新製品に関してはほとんど明らかにしなかった。報道陣やアナリストとの質疑応答の最中、Cook氏は「2008年から2012年の期間と同じスピードで成長するには、当社は新しい市場に参入する必要があるのかもしれない」と認めている。同氏は、MP3プレーヤーやスマートフォン、タブレット端末といった製品分野でもそうだったように、Appleは新市場に真っ先に参入していないことが多いと繰り返し述べた。市場を作り出すのではなく、既存の市場で最高の製品を作り出すのがAppleの役目だと考えているという。

 Cook氏はWall Street Journal誌に対し、次のように述べている。「新市場に真っ先に参入することを目標にしたことはない。目標はベストの地位につくことだ。物事を首尾よく行うには時間がかかる。深く考察されずに市場に投入された製品を多く見てきたが、そのような製品は結果としてうまくいかない。Appleが手掛ける製品は比較的少ないので、細かいところまで時間をかけて探求している。これは、Appleがこの先も変わらず持ち続けていく理念である。過去も現在も、この理念の下に事業を運営している。新製品開発の進捗状況には満足している。非常にうまくいっており、発売も視野に入ってきた」

iPhoneの販売が好調

 2014年度第2四半期は、iPhoneの好調な売り上げが業績に寄与した。同四半期に販売したiPhoneは合計4370万台。期間中にホリデーシーズンのある2014年第1四半期の5100万台からは減少したものの、2013年第2四半期からは17%増加している。

 iPhoneが好調だった要因の1つとして、世界最大のワイヤレスネットワーク事業者であるChina Mobileとの提携がある。AppleはiPhone販売の内訳は明らかにしていないが、2014年度第2四半期の売上高のうち93億米ドルは中国での販売で得たものであった(関連記事:アップルは「iPhone 5c」で中国市場を掌握できるのか)。

 Appleは2014年度第2四半期の456億米ドルの収益のうち260億米ドル、つまり半分以上をiPhoneの販売から得ている。

 Cook氏は報道発表資料の中で、「2014年度第2四半期の決算について、特にiPhoneの堅調な販売とサービス部門での記録的な売上高を誇りに思う。今後もAppleだけが市場に投入できる新しい製品やサービスを積極的に発表していきたい」と述べた。

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