ルネサスとADIの無線通信プラットフォームがWi-SUN認証を取得:Wi-SUN相互接続試験の「標準器」へ
ルネサス エレクトロニクスとアナログ・デバイセズは、共同開発したサブギガヘルツ無線通信プラットフォーム「Renesas/ADI SUN Solution for RL78 & ADF7023-J」が、Wi-SUNアライアンスのECHONET Liteプロファイル認証を取得したと発表した。
ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)とアナログ・デバイセズ(以下、ADI)は2014年5月26日、両社で開発したサブギガヘルツ無線通信プラットフォーム「Renesas/ADI SUN Solution for RL78 & ADF7023-J」が、規格認証団体「Wi-SUNアライアンス」のECHONET Liteプロファイル認証を取得したと発表した。
認証を取得した無線通信プラットフォームは、ルネサスのマイコン「RL78/G13」と通信ソフトウェア、ADIのRFトランシーバIC「ADF7023-J」で構成され、「Wi-SUN for ECHONET Lite Profile」に適合したPHY層、MAC層、ネットワーク層(6LoWPAN、IPv6)、セキュリティ認証(PANA)を実現できるという。今回のECHONET Liteプロファイル認証の取得により、スマートメーターやHEMS機器などで使われる宅内エネルギー管理アプリケーション用の標準通信規格であるECHONET Liteを920MHz帯無線で利用するためのWi-SUNアライアンス国際無線通信規格「Wi-SUN for ECHONET Lite Profile」への準拠が認められた。
両社は、「認証取得が確認されているプラットフォームを利用してシステムを開発することで、920MHz帯無線でECHONET Liteに対応するシステムを容易に実現できるようになる。そのため、新プラットフォームは今後急速な普及が見込まれる宅内エネルギー管理アプリケーション用無線機の普及拡大に寄与することが期待される。今回共同で開発したサブギガヘルツ無線用プラットフォームは今後の認証試験の“標準器”として広く利用される予定」としている。
なお、両社は、2014年5月28〜30日に東京ビッグサイトで開催される無線通信技術の専門展示会「ワイヤレスジャパン2014」のWi-SUNアライアンスブースにて認証取得済みのプラットフォームを活用したデモセットを共同で展示公開する予定だ。
ワイヤレスジャパン2014 / ワイヤレス・テクノロジー・パーク2014
会期 | 2014年5月28日(水)〜30日(金) |
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時間 | 10:00〜18:00(最終日は17:00終了) |
会場 | 東京ビッグサイト |
Wi-SUNアライアンス ブースNo. | W-5 |
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