ニュース
u-bloxがWi-Fiの IPベンダーを買収、M2M通信ソリューションを強化:ビジネスニュース 事業買収
スイスのu-blox(ユー・ブロックス)は、産業機器向けWi-Fi用ベースバンドIPを開発するギリシャのAntcorを買収した。買収額は520万ユーロ(630万スイスフラン)。
スイスのu-blox(ユー・ブロックス)は2014年8月、産業機器向けWi-Fi用ベースバンドIPを開発するギリシャのAntcorを買収した。買収額は520万ユーロ(630万スイスフラン)。
u-bloxは民生機器や産業機器、車載機器向けに、測位用ICとワイヤレス通信用ICを供給している。同社が提供するICやモジュール、ソフトウェアなどを利用することで、人や車両などの位置情報をより正確に得ることができ、音声やテキスト、ビデオでワイヤレス通信するシステムを構築することができる。
一方、Antcorは2004年に創設された企業で、Wi-Fi用ベースバンドIPを専門に開発している。社員数は25人である。
今回のAntcor買収についてu-bloxは、「当社の無線通信とグローバル測位技術を補完する技術を有しており、短距離無線通信用ICチップの設計機能を大幅に強化することができる。M2M通信ソリューションに対するサポート能力をさらに高めることが可能となる」と話す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「AppleやSamsungは狙わない」、u-bloxが語るベースバンドIC事業を成功させる鍵
無線通信モジュールを手掛けるu-bloxは現在、モジュールに搭載するLTE対応ベースバンドICの開発も進めている。ST-Ericssonやルネサス モバイルが苦戦してきたベースバンドIC事業だが、u-bloxは成功させる自信があるという。 - M2M用無線通信モジュールで「高シェア狙う」、u-bloxのビジネス戦略
u-bloxは、日本市場でのM2M向け無線通信モジュールの展開を強化している。非民生機器市場に特化した製品戦略を掲げ、長期安定供給を実現するため無線通信チップの自社開発もスタートさせた。 - GPSに続く軸は「M2M用通信モジュール」、u-bloxの新戦略
GPSチップやモジュールを手掛けるu-bloxが、事業の新たな軸として無線通信チップ/モジュール事業を強化している。第4世代(4G)の無線通信に関連した企業を2012年に相次いで買収し、2013年には同社初の4G通信対応チップの供給を開始する予定だ。