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体の動き+脈拍測定でライフログが進化、エプソンの活動量計興奮状態、リラックスまで分かっちゃう(1/2 ページ)

セイコーエプソンが発表した腕時計型の活動量計「PULSENSE(パルセンス)」は、歩数や消費カロリーだけでなく、脈拍を測定することができる。それにより、正確な運動強度や睡眠状態を計るといった付加価値を高めているという。

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 セイコーエプソンとエプソン販売は2014年10月2日、脈拍を計測できる活動量計「PULSENSE(パルセンス)」を発表した。一般的な活動量計は加速度センサーを搭載して体の動きを検出しているのに対し、PULSENSEは加速度センサーに加えて脈拍センサーも搭載、体の動きと脈拍を組み合わせて、より正確に運動強度と消費カロリーを算出できるという。

 液晶画面(時計表示)を備えた「PS-500B」、液晶画面のないバンドタイプの「PS-100」シリーズ4種類の、計5種類がある。11月6日より販売を開始する。想定価格は、PS-500Bが1万9800円、PS-100シリーズが1万4800円(いずれも税別)。iOS/Android端末にBluetooth Smart(Bluetooth 4.0)で接続してデータを送信、専用アプリである「PULSENSE View」で記録をリアルタイムで確認したり、振り返ったりすることができる。


「PULSENSE(パルセンス)」の外観。中央が、時計表示のある「PS-500B」、両端がバンドタイプの「PS-100」シリーズ(クリックで拡大)

 PULSENSEに搭載している脈拍センサーは、血液中のヘモグロビンが光を吸収するという性質を利用している。LEDの光を皮膚に当て、光の反射量からヘモグロビンの量を測定、血流の変化から脈拍を計算する。反射量が多い=ヘモグロビンが少ない=脈拍が少ない、ということになる。セイコーエプソンは、ノイズをできる限り抑えてヘモグロビンが吸収する波長付近の光だけを取り出せるフィルタリング技術を用いて、脈拍センサーの感度を上げるとともに、同社の心拍ベルトで計測した心拍数に対して、±2%しか変わらない脈拍計測精度を実現した。脈拍センサーの感度を上げたことでLEDの電流を落とせるため、低消費電力化も図れた。PULSENSEの脈拍連続計測時間は、36時間である。

左=脈拍計測技術のイメージ。光の反射量を利用して脈拍を測定する。右=PULSENSEの裏側。ここにLEDが搭載されている(クリックで拡大)

 同社は、「体の動きに脈拍が加わることは、活動量計の付加価値となる」と説明する。例えば、加速度センサーだけでは、単に「歩いている」ことしか分からないが、脈拍がどんどん速くなれば「坂道を上っている/下っている」など、より負荷の高い運動をしているのだと分かる。運動強度がより正確に分かるので、消費カロリーの算出精度も上がる。


既存の活動量計との違い(クリックで拡大)

 体の動きと脈拍から睡眠に入ったことも自動で検知し、眠りの状態(浅い、深い)を測定する。既存の活動量計のように「睡眠モード」などに切り替える必要はない。その他、体が動いていない時に脈拍が大きく変化した場合、「エキサイト」「リラックス」といったように、気持ちの変化も測ることができる。

PULSENSE専用アプリ「PULSENSE View」の画面の一例。エクササイズ、カロリー消費、睡眠、気持ち(「こころバランス」)、歩数の5つのカテゴリでデータを記録/保存できる。左=エクササイズの量/活動量を、グラフとメーターで表示する。中央=睡眠の深さを表示している。右=こころバランス。脈拍数が多いと「エキサイト」、少ないと「リラックス」になる(クリックで拡大)

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