デジタル電源で連携、村田製作所など3社がコンソーシアム「AMP」設立:ビジネスニュース 業界動向
村田製作所など電源メーカー3社は、先端の分散型電源システム開発において、制御ソフトウェア互換性などを保つためのコンソーシアム「Architects of Modern Power(AMP)」を設立した。AMPグループは、2014年11月に開催される展示会「Electronica 2014」の会場で、デジタルPOLレギュレータや最新のバス規格に対応したDC-DCコンバータを発表する。
Architects of Modern Power(AMP)
村田製作所、CUIおよびEricsson Power Moddulesの電源メーカー3社は2014年10月15日、先端の分散型電源システム開発において、制御コマンドの共通化など互換性を保つためのコンソーシアム「Architects of Modern Power(AMP)」を設立したと発表した。AMPグループは、2014年11月11日よりドイツで開催される展示会「Electronica 2014」の会場で、デジタルPOLレギュレータや最新のバス規格に対応したDC-DCコンバータを発表する予定である。
電源エコシステムを提供
AMPグループは、最新の分散型電源システムについて、ハードウェアだけでなくソフトウェアや技術サポートも含めた電源エコシステムを提供できる体制を構築していくために設立された。特に、機器メーカーが複数企業から分散型電源システムを調達できるようにするには、PMBusコマンドや電源の制御コマンド、コンフィギュレーションファイルの互換性など、基本的なソフトウェア互換が保たれていることが必要となる。互換性が保証されていない場合、部品の調達先が変わるごとに、システム設計を変更しなければならなかった。
AMPグループは、DC-DCコンバータやAC-DCコンバータの機械的な寸法や電気的な仕様の策定/標準化にとどまらず、長期的な戦略に基づいて、先進の電源システム開発に向けた共通の技術ロードマップなども作成して行く予定である。特に、モニタリングや制御、通信機能を標準化し、各社の製品間でプラグアンドプレイ相互運用を可能とするコンフィギュレーションファイルなどを作成していくという。
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