SpansionがARM Cortex-M7ライセンスを取得――民生/産業用マイコンに搭載へ:ビジネスニュース 企業動向
Spansion(スパンション)は2014年11月13日、ARMのプロセッサコアIP「ARM Cortex-M7」のライセンスを取得したと発表した。同社は今後、同プロセッサコアを搭載したマイコン製品を開発、製品化する。
Spansion(スパンション)は2014年11月13日、ARMのプロセッサコアIP「ARM Cortex-M7」のライセンスを取得したと発表した。同社は今後、同プロセッサコアを搭載したマイコン製品を開発、製品化する。
Cortex-M7はARMが2014年9月に発表したマイコン向けのARMプロセッサコア「Cortex-Mシリーズ」の最新コア。これまで同シリーズで最も高性能だったCortex-M4と比べて、演算処理性能およびデジタル信号処理(DSP)性能を最大2倍程度向上させるなど、より高性能なコアとなっている。既に、Atmel(アトメル)、Freescale Semiconductor(フリースケール)、STMicroelectronics(STマイクロ)がライセンスを取得している(関連記事:ARMが新プロセッサ「Cortex-M7」を発表、「コネクテッドカーを進化させる」)。
Spansionは、2013年8月に買収した富士通セミコンダクターのマイコン事業部門から引き継いで、Cortex-M3、同M0+、同M4といったARMプロセッサコア搭載マイコンを「FMファミリ」のブランド名で開発、販売している。現在、FMファミリは2014年10月に同M4コアを搭載した「FM4ファミリ」96品種を追加するなどして合計753品種に達している。
同社マルチマーケット向けMCU事業担当シニアバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャであるDhiraj Handa氏は、「新しいCortex-M7は、組み込みアプリケーションに向けて、先進的なインテリジェンスと高いエネルギー効率を提供する。われわれは、マイコンに加え、フラッシュメモリ、アナログおよびエナジーハーベスティングなどの、これまでの幅広い製品群を補完するCortex-M7コア搭載の革新的なマイコンを提供していく。(同M7コア搭載マイコンは)これからさらに発展する産業、民生、IoT(モノのインターネット)、ワイヤレス通信分野における顧客のニーズに対応するすばらしいものとなる」とコメントしている。
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