MAX 10 FPGAでマイコンの置き換えなどを提案――アルテラ:ET 2014(2/2 ページ)
アルテラは、「組込み総合技術展/Embedded Technology 2014」(2014年11月19〜21日)で、「MAX 10 FPGA」を始め、FPGAや電源などに関する最新情報を7つのゾーンで紹介した。
MAX 10 FPGAを用いた開発プラットフォームを一挙紹介
ブースでは、パートナー企業がMAX 10 FPGAを用いた開発プラットフォームの提案を行った。組み込みシステムの機能拡張やコストダウンなどに有効となる。「レガシーなマイコンを置き換えたり、複数のICで実現している機能を1チップに統合したり、生産中止などでICの入手が困難であったりする時などに、FPGAへの移行を提案している」(説明員)という。具体的に、近藤電子工業は、MAX 10 FPGAを実装した小型組み込みプラットフォーム「MAX 10 SoM」を展示し、既存のマイコンを使ったシステムと同等の機能を実現することが可能であることを実演した。また、エヌ・ディ・アールは、バーチャルASSP開発プラットフォームを提案した。この製品は生産中止などで入手困難になったICの機能をMAX 10 FPGAで実現し、同時にその周辺回路/機能も取り込むことで、部品点数の削減などを実現することができる。
なお、アルテラは今回のテーマを「全てのエンジニアのためのプログラマブル・ソリューション」とした。その一環として、「Road to FPGA」ゾーンでは、FPGA体験コーナーを設置した。来場者はFPGA開発ソフトウェア「Quartus II」を使って、MAX 10 FPGA設計を体験した。さらに、「マイコンからFPGAに置き換えるにはどうしたらいいのか」「設計中の回路をFPGAで実現できるか」といった質問にも答えていた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 見て、聞いて、触って学ぶ! 人型ロボット「iCub」を公開――STマイクロ
STマイクロエレクトロニクスは「組込み総合技術展/Embedded Technology 2014」(2014年11月19〜21日)で、イタリアの研究機関とともに開発した人間型ロボット「iCub」を展示した。 - 2つのフラッシュメモリを集積、アルテラが「MAX 10 FPGA」を発表
アルテラは、「Generation 10」製品群として、新たに「MAX 10 FPGA」を発表した。新製品は、2つのコンフィギュレーション用フラッシュメモリブロックやソフトコア「Nios II」プロセッサなどを搭載している。周辺機能を集積することで、同等性能のFPGAに比べて、ボード占有面積を最大50%も節減できるという。 - アルテラ、「AEC-Q100」準拠の車載向け電源ICを拡充
アルテラは、車載用ICの品質規格「AEC-Q100」に準拠した高集積型電源IC「Power SoC」を発表した。同社のFPGA製品と組み合わせて、車載インフォテインメント機器や先進運転支援システム(ADAS)、EVのパワートレインなど、車載電子機器用途に提案していく。