産業機器など重点3分野に向けたボックスPC製品などを提案――コントロン:ET 2014
コントロン・ジャパンは、「組込み総合技術展/Embedded Technology 2014」(2014年11月19〜21日)で、産業機器など同社が注力する3分野向けにボックスPC製品などを展示した。
コントロン・ジャパンは、2014年11月19〜21日に横浜・パシフィコ横浜で開催されている展示会「組込み総合技術展/Embedded Technology 2014」(以下、ET 2014)で、最新のプロセッサを搭載したCPUボード/モジュール製品と、産業機器など同社が注力する3分野向けにボックスPC製品などを展示した。
コントロンは、組込みボードコンピュータメーカーで、業界第2位の世界シェアを持つという。これまで日本国内では代理店による販売を行ってきたが、更なる事業拡大を狙って、2014年7月に日本法人を設立した。同社ブースには、最新のインテルプロセッサを搭載した各種CPUボード/モジュール製品に加えて、分野別に特化した製品群を展示した。CPUボード/モジュール製品を組み合わせたシステムレベルでの提案力で競合他社との差異化を図るという。
同社が主な事業領域と位置付ける分野は、産業(IND)、通信(COM)、および航空宇宙・運輸・防衛(ATD)である。IND向け製品では、M2Mゲートウェイに適したファンレスボックスPC「KBox A-201」をパネル展示した。プロセッサは、インテルの「Atom E3800シリーズ」または「Quark X10xx」を搭載する。外形寸法は150×57×95mmと小さく、現行のA-101に比べて形状をほぼ半分とした。
「微細加工技術の採用などにより、プロセッサなどの発熱が抑えられ、冷却ファンが不要でメンテナンスフリーとなった。これにより、産業用途に加え、医療機器などのボックスPCとしても利用することができる」(説明員)と話す。A-201は、2014年中に製品出荷が始まる予定で、2015年2月より量産を開始する計画だ。このため、今回はパネル展示のみとなった。
この他、中小型ジェット機向けの機内エンタテインメントシステムも紹介した。サーバーとワイヤレスアクセスポイントからなるこのシステムは、すでに2500機に導入されているという。搭乗者が持参したPCやモバイル端末を無線LANで接続し、機内サービスとして提供される映像などを楽しむことができるという。また、日本でこれから期待できる製品として同社は、鉄道車両向けのボックスPCなどを挙げた。
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