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あくまで高性能な部品を、シャオミのこだわり8割のサプライヤに断られたことも(3/3 ページ)

Xiaomi(シャオミ、小米)は、当然ながら最初から順風満帆だったわけではない。新興企業ならではの苦労があった。当時は無名だったために、サプライヤの確保がうまくいかず、ディスプレイの供給ではシャープともめたこともあった。だが、Xiaomiの目指すものはあくまでハイエンドスマートフォンであるため、部品の妥協はしなかった。

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Xiaomiのインターネット哲学

 Xiaomiを従来型の民生機器メーカーと一線を画しているのは、インターネットを中心とした2つの哲学である。

 1つは、「システム価格を限りなく原価に近づける」という方針だ。Xiaomiの共同設立者の1人であるWanqiang Li氏は、Global Sourcesが2014年3月に中国の上海で開催した「Global CEO Summit」のスピーチで、「これは、ハードウェアでは当然のことだ。中国のBaidu(バイドゥ)のような大手インターネット企業にとって、“大容量”と“低価格”は2つの重要なファクターだ。現代の家電メーカーは、この事例に倣うべきだ」と述べた。

 2つ目は、「民生機器は、スピードがすべてだ」という信念である。従来型の民生機器メーカーは一般的に、多くの時間をかけて製品を完成させてから発表する。これに対し、Xiaomiはまず製品を発表してから、ユーザーから集めたフィードバックを基に最適化していく。Li氏は、エンジニアに対して「ユーザーが当社の製品マネジャーだ」と話しているという。


Bin Lin氏のオフィス。Xiaomiの47インチTVの他、Xiaomiのマスコットのぬいぐるみがたくさん並んでいる。Xiaomiのマスコットは、赤い星が付いたウシャンカ(帽子)をかぶり、赤いスカーフを巻いている

【翻訳:青山麻由子、滝本麻貴、編集:EE Times Japan】

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