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Appleとファウンドリパートナーの動き:2015年の半導体業界予測(1)(1/2 ページ)
IC Insightsが、2015年における半導体業界の見通しで注目すべき動向を幾つか挙げている。
米国の市場調査会社であるIC Insightsでプレジデントを務めるBill McClean氏は、2015年の年間見通しの中で、「2015年の世界半導体業界は7%の成長率で伸び、まずまずの成長を遂げる見込みだ。しかし、2018年にかけてさらなる成長を実現するのは、非常に難しいだろう」と述べた。
同氏は、セミナーにおいて、以下をはじめとする項目について見解を語った。
- Apple:半導体メーカートップ50社に初めてランクイン
- 中国:成長減速も、引き続きけん引役を担う
- ファウンドリ:成長は拡大傾向にあるが、設備投資は減少
- 販売価格:業界の整理統合が進み安定化へ
- ムーアの法則:さまざまな分野で限界に近づく
2015年の全世界の国内総生産(GDP)は、2.7%となる見込みだ。これは、米国のGDPの伸び幅が3%と大きいためだと考えられる。McClean氏は、「現在、世界全体の経済成長は、米国に依存している」と述べる。
McClean氏は、「全世界が原油価格の下落に対して神経をとがらせている。しかし、原油価格の下落が、幅広い地域で経済が崩壊することを示す前兆であるとは考えられない。むしろ、世界経済成長に対して大きなプラスの影響を及ぼすことになるだろう。消費者の懐が潤えば、消費も増える。中でも、電子機器の消費が増加するだろう。このため、今後の見通しは幾分か明るいといえる」と述べる。
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