HyperBus対応「HyperRAM」、ボード設計を簡素化しシステム性能を向上:メモリ/ストレージ技術(1/2 ページ)
スパンションは、高速インタフェース技術「HyperBus」に対応したメモリ「Spansion HyperRAM」を発表した。フラッシュメモリ/RAMとSoC/マイクロコントローラとの接続をわずかな端子数で行うことができる。
スパンションは2015年2月27日、高速インタフェース技術「HyperBus」に対応したメモリ「Spansion HyperRAM」を発表した。販売中であるSpansion HyperFlashのコンパニオンメモリとして用いれば、フラッシュメモリ/RAMをわずかな端子数でSoCやマイクロコントローラと接続することができる。これにより、高いシステム性能とボード設計の簡素化を両立することが可能となった。
Spansion HyperRAMは、HyperBusを用いたPSRAM(疑似SRAM)である。読み取り速度が最大333Mバイト/秒(1.8V動作時)と高速で、一般的なQuad-SPI(Sereal Peripheral Interface)に比べて5倍の速度を実現した。この読み取り速度は、DRAMなどで用いられている「DDR2」インタフェースと同等性能だという。初期ランダムアクセスタイムが36nsと高速なため、低圧縮率あるいは非圧縮の高解像度画像データも高速に読み取ることが可能となった。第1弾となる製品のメモリ容量は64Mビットである。
フラッシュメモリグループNORプロダクトラインマネージメント担当でシニアディレクタを務める猪野浩永氏は、「今回の製品は車載システムの用途に最適なメモリ容量となっている。必要に応じてさまざまな組み込みシステムに最適なメモリ容量の製品を用意していく」と話す。
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